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江戸の華「神田祭」が幕開け 遷座400年の記念年

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 神田明神(千代田区外神田2)を中心とした「神田祭」が5月7日、始まった。

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 江戸の伝統を受け継ぐ日本三大祭の一つとして名高い神田祭。今年は、2年に1度の大祭の年であるほか、神田明神が現在の地に遷座して400年を迎える記念年でもある。

 7日19時、白装束を身に着けた神職が本殿から三柱の御神霊(みたま)を鳳輦(ほうれん)・みこしに遷(うつ)す厳かな神事「鳳輦神輿遷座祭」によって、神田祭がスタート。

 翌8日は「氏子町会神輿神霊入れ」。氏子各町会の神酒所にそろいのはんてん・浴衣を身に着けた氏子が参列。神職の奉仕による神事の下、御神霊が108町会のみこしに遷る。

 9日には、氏子の町を守る神々が乗った3基の鳳輦・みこしなどが神田・日本橋・大手・丸の内・秋葉原の約30キロの道のりを1日かけて巡行し、氏子町会をはらい清める「神幸祭」が開催。夕刻、日本橋から曳物(ひきもの)と呼ばれる巨大なはりぼてなどが印象的な「附(つ)け祭」も加わって行列に華を添え、19時過ぎに神田明神に帰る。

 10日は「神輿宮入」。神田明神宮入参拝を目指し、大小200基のみこしが各連合・町会の出発地に集合。式典後に宮入巡行みこし渡御となり、徐々に熱気と興奮が高まる。境内には朝から晩まで氏子自慢のみこしが宮入参拝し、境内が人で埋め尽くされる。一方、秋葉原では宮入参拝を済ませたみこしが、みこし振り(みこしを振り動かすこと)を展開する。

 14日、表千家家元により濃茶と薄茶がたてられ御神前に奉納される古式ゆかしい「献茶式」と境内の特設舞台で金剛流薪能が披露される明神能「幽玄の花」が開かれる。

 15日には、神田明神の1年で最も重要な儀式「例大祭」が執り行われる。氏子各町代表参列の下、日本の平和と安全そして氏子の幸せを祈念する。

 さらに今年は、神田明神が作中に登場することでも知られるアニメ「ラブライブ!」とコラボ。みこ姿のμ’sメンバーがデザインされたTシャツやポスター、カステラまんじゅうなども販売されている。

 詳しいスケジュールとその他の催しなどは神田祭特設サイトで確認できる。同サイトでは、神幸祭、附け祭、みこし宮入巡行路マップも配布中。

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