アキバの老舗スピーカー部品店「コイズミ無線」が新店舗

画像=同店店内

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 コイズミ無線(千代田区外神田4)は5月13日、本店・マイウェイ店をオープンした。場所は上海問屋向い。

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 同店は1950年創業の老舗スピーカーユニット・オーディオパーツ専門店。初心者向けの商品からマニア向けの商品・専門書までそろえ、幅広い層へ対応する。

 スピーカーは主にスピーカーユニットとエンクロージャー(外箱)の2つで構成されており、それらの構成とアンプによって音が決まる。同社小泉社長は「お金をかければ良いスピーカー、良い音が出るというわけではなく、聴く音・音楽によって作りや構成が変わってくる。スピーカーは音楽だけではなく、ガラスの割れる音や馬の走る音など『音』を聴いて楽しむこともできるため、それぞれに見合った物を探すのも楽しい」とスピーカーの魅力について話す。「スピーカーというのはアイデアと知識と電子工作の集合体でできている。30~40年ぐらい前の電子工作の全盛当時学生だった人がまた求めに訪れてくれる。お客さんの中に本当に知識のある人もいて、我々が学ぶこともある」と話す。

 今回の新店オープンの経緯について、小泉社長は「これまで駅反対側のミツウロコビルで運営していたがビル解体のため移転せざるを得なかった」と話す。「解体というよりも『周辺の繁華街化』によって我々のようなパーツ屋は追い出されているのが実情。街そのものが変わってしまっただけでなく、二極化してしまった」とも。

 今後の運営については、「スピーカーはDIYに近く、創業当時アメリカ人に『日本ではなぜDIYは伸びていないのか?自分で家や物を直すのは当たり前だろ。だからスピーカーも自分で作るものだ』と言われたのは今でも印象に残っている。ユニットはともかく、エンクロージャーは自分で作ることもできる。最近では既製品が多くなり、デジタルプレーヤーを使い小さなイヤホンで聴くことが一般的になってしまったが、本当の音は生の音を聴いて体感し、良いスピーカーで実感するのがいい。初心者用でも1万円~2万円くらいで作ることができるので1つ作ってみればその良さがわかるはず。店は初心者から学者レベルの人が集まる情報交流の場にもなっているので、ぜひ訪れてほしい」と話している。

 営業時間は10時30分~19時。

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