秋葉原に拠点を置く富士ソフト(神奈川県横浜市)は12月、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」上でソフトをダウンロードして購入するサービス「Wiiウェア」向けのソフト「みんなのシアター Wii」を発売する。
「みんなのシアター Wii」は、映画やアニメなどの映像コンテンツをインターネットを介してVOD(ビデオ・オン・デマンド)配信するソフトで、映像コンテンツの配信事業も同社が行う。家庭用通信回線でも快適に楽しめるよう同社が開発した動画再生プレーヤー「ULEXIT(ウレキサイト)」を搭載。Wiiを接続したテレビの大画面で、DVD画質レベルの映像の再生が可能なのが特徴。「Wiiウェア」でのVOD配信サービスは世界初の試みとなる。
配信映像コンテンツは、未就学児から小学生とその親の世代向けのアニメや子ども向け教育番組、映画など幅広いタイトルを中心にラインアップを予定。今後、コンテンツホルダーに呼びかけ、「Wii」での市場拡大を図っていく。コンテンツは、1本100~400Wiiポイントでの提供を予定する。
開発の背景について、同社は「現在、家庭用ゲーム機はゲームを楽しむだけの端末としてだけでなく、リビングでインターネットに接続している機器として注目を集めている。中でも『Wii』は幅広い年代に支持されており、当社が提案する『デジタルリビングソリューション』のコンセプトを実現するプラットフォームの1つとして最適であると考え、『Wii』を通じたデジタルソリューションの提供を行うことにした」と話している。