秋葉原駅近くに本社を置く山崎製パン(千代田区岩本町3)は、今年の「クリスマスケーキ」を発表した。
今年は、近年人気が高まる小型サイズケーキのラインアップを充実させる。主力の「生ケーキ4号」(4号=直径約13センチ)のワンランク上のケーキとして、乳風味豊かなクリームを使用した「スペシャル生ケーキ4号」とチョコクリームを使用した「スペシャル生チョコ4号」も新たに追加する。
多様化する顧客ニーズに対応し、イタリア産マロンのペーストを使用した「モンブラン4号」、カロリー低減タイプの「カロリーオフ 苺(イチゴ)のクリスマス5号」など、「こだわりの素材」や「健康志向」をコンセプトにしたケーキも登場。例年幅広い層に人気だというディズニーキャラクターケーキは、一昨年の「ティラミスケーキ(ミッキーマウス)」をリニューアルする。このほか、「生ケーキ」「苺サンド」「ガトーショコラ」「濃厚チーズスフレケーキ」なども販売する。
クリスマス市場の傾向について、同社は「近年のクリスマスケーキの市場規模は縮小傾向にあるが、昨年は消費者の内食化などが寄与し約10年ぶりに出荷数量が増加した。サイズ別では、4号サイズを中心とした小型サイズの喫食率が高まった」とし、「今年も小型化傾向と顧客ニーズの多様化がさらに進み、本物志向に対応した高付加価値商品やカロリー・アレルギーなどに配慮した商品の需要がさらに高まる」と予想。それを踏まえた新商品を投入し販売数量の増加と売り上げアップを見込む。