オリオスペック(千代田区外神田2)は6月29日、音楽専用静音パソコン「canarino1」を発売した。
携帯音楽機器の普及によりパソコンに蓄積した音楽コンテンツが増えるにつれ、音楽を聴く機器としてのパソコンに注目が集まる一方で、「パソコンで聴く音楽は音質が悪い」というのが通説として定着している。「高音質を求める場合、大きくて高価なシステムを構築する必要があるため、気軽に高音質な音楽を楽しめないのが現状」と語る同社。
こうした背景を受け、音楽専用静音パソコン「canarino1」を開発した。
同モデルは専用安定化電源を使用。さらに、パソコン本体とDCアダプターとをつなぐDCケーブルに、導体に不純物が極めて少なく伝送ロスが発生しにくいPCOCCにアニール処理を施した「PCOCC-A」を採用するほか、コネクターへの接合には音質に定評のある国産高品質ハンダを使う。ケースはファンレスで、内部の熱を放散するアルミ外装を、ストレージにはSSDを搭載する。
「これまでの製品でもパソコン本体はコンパクト、ファンレスで音楽鑑賞の邪魔にならない機器を選択してきたことに加え、開発を進めるうちに音質は電源によって大きく左右されることに気づき、低ノイズの専用電源を開発。当商品の発売に至った」という。
価格は13万9,800円。詳細スペックは同社公式サイトで確認できる。