日本クラフトフーズ(品川区)はガムブランド「ストライド」の新テレビCM放送に先駆けて4月24日、秋葉原で関係者向け発表会を開いた。
「ストライド」は日本のガム市場の活性化と若者層のガム消費頻度の拡大を目指し、「ヤバいほど長続きして、ハマれるガム」をコンセプトに2010年5月に発売した同社のガムブランド。発売から2カ月で年間目標を達成した。今年の新たなチャレンジとして、認知しているが購入していない若者層の獲得を掲げ、3人構成のヒーローキャラクター「超時間ヒーロー ストライド」が登場する新テレビCMを、5月7日から放送する。
新テレビCMのキャラクターデザインは、特撮映画のキャラクターデザインや「宇宙戦艦ヤマト2199」総監督として知られる出渕裕さんが、コスチューム制作は映画「GANTZ」「キューティーハニー」の衣装提供などで知られる竹田団吾さんが担当した。
同日放送を始めるのは「ティーザー編」。宇宙空間を飛んでいく3つの光が地球に接近し、東京の上空をかすめ、ある路地裏に3つの生命体が降り立つ。「あきらめるか、続けるか」「5.14」というメッセージを残しCMは終了。視聴者の興味を喚起し後日、本編CMの放送を予定する。
出渕さんと竹田さんがテレビCMでタッグを組むのは今回が初。出渕さんは「CMなのでもっと商品を前に打ち出しているようなものかと思ったが、クールでクレバーな作品を目指しているところが面白かった。海外のアート系の映画のような、とがった映像を目指している感じがしたので(今回のCM企画を)受けてみようと思った」とコメントを寄せる。「日本のキャラクターよりアメコミ的なヒーローに近いイメージでアプローチした」とも。
一方、竹田さんは「出渕さんが描いた絵の通り忠実に立体化することにこだわった。実際に着た人が動きやすいことも目標とした」「(見てもらいたいポイントは)全て。出渕さんの絵は線が多くて複雑だったので立体化するのに非常に苦労した」と話している。