東京都は6月6日、秋葉原クロスフィールドを運営するクロスフィールドマネジメント(外神田1)をドライミスト装置設置事業の補助事業者に決定した。
同事業は、都がヒートアイランド対策の一環として推奨しているもので、他へのモデルとなるような設置事業者に対して対象経費の一部を補助し、設置により得られた効果を公表することでさらなる普及を目指すもの。装置は、微細な霧を人工的に発生させ、その霧が蒸発する際に生まれる気化熱により周辺気温を下げる仕組みで、昨年開催された愛知万博でも採用されている。
同社は装置を「冷んやリフト」と称し、秋葉原駅西側交通広場内のエスカレーターの屋根部脇に設置し、同エスカレーター及び周辺階段の約135平方メートルを散布範囲に温度を2~3度下げるのが目標だという。
設置の経緯について同社広報担当者は、「千代田区が区を挙げて地球温暖化防止に取り組んでいるので、注目を集める秋葉原クロスフィールドに設置することで多くの人に装置の存在を知ってもらうなどの面で協力したい」と話している。
稼動期間は8月1日から2カ月間を予定。