国土交通省都市・地域整備局公園緑地課緑地環境推進室と都市技術開発機構は9月10日まで、秋葉原駅西側交通広場(千代田区外神田1)で「緑による熱環境改善効果についての緑化調査」を行っている。
調査は、街中に緑陰空間(緑のオアシス)を創り出し、その空間を市民に体験してもらいながら、ヒートアイランド対策における「緑」の効果を市民へ普及啓発することと、熱環境改善効果の検証を行うことを目的に実施しているもの。調査では、アンケートや気象データの計測、熱画像の撮影などを行い、緑化効果を測定する。
駅前にはプランターに植えたクスノキなどの樹木を12本とベンチを設置。利用者への紙アンケートを行っているほか、熱環境対策関連のパネルや、定点観測した熱画像の展示、簡易WBGT計と放射温度計による計測体験などを実施している。
調査開始から約1週間が経過した現在の状況について、都市緑化技術開発機構担当者は「秋葉原駅乗降客をはじめ地方からの観光客など利用者の幅は広い。駅前スペースはこれまで座る場所などがなかったので、おおむね好評。『緑もベンチも両方あるのはありがたい。常設してもらいたい』や『せっかくなので、もっと広くても』などの声が寄せられている」と話している。