「お疲れ様」-ラオックスザコン館、17年の歴史に幕

画像=ザコン館前に集まった観衆

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 ラオックス(港区)が運営する「ラオックス ザ・コンピュータ館」(千代田区外神田1)が9月20日、閉館した。

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 閉館約5分前、館内では蛍の光や閉館を告げるアナウンスが流れ始め、予定時間の19時、営業終了の旨を記したプレートがエントランスに掲出された。館内に残った最後の来店客を見送り、19時15分、シャッター降下が始まる。最後の姿を自身の目におさめようと歩道からあふれるほどに集まったファンや観衆からの大きな拍手や「お疲れさま!」の声とともに、同館は17年の歴史に幕を下ろした。

 ラオックス ザ・コンピュータ館は1990年4月、同社の創業60周年を記念してパソコン専門店の第1号店としてオープン。秋葉原の名所として業績を伸ばし、1993年度には家電専門店の店舗別売上高で全国1位を獲得。書籍売場を1階に配置するなどの手法が、その後の全国のパソコン専門店における店作りのモデルになったというエピソードもある。しかし、家電小売業界における量販店間の売上競争の激化やパソコン販売実績の低迷などにより、経営環境が悪化。現在に至る。

 ラオックスは固定資産である同館の土地と建物を譲渡し、有利子負債を完済するため、不動産業務を手がけるアイ・キャピタル・エステート(渋谷区)に60億2,100万円で売却している。

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