東京都千代田区は6月末から雨傘「江戸しぐさ傘」の無料貸し出しを始めた。
同サービスは急な雨の際、区立施設32カ所と福祉タクシー「風ぐるま」で雨傘を無料で貸し出すもので、今年から始めた試み。秋葉原周辺では万世橋出張所(千代田区外神田1)や和泉橋出張所(千代田区神田佐久間町1)のほか岩本町ほほえみプラザ(千代田区岩本町2)などで貸し出しを行っている。返却は借りた施設以外でも可能。
千代田区は江戸開府400年事業の一環として他者への気遣いや人情を重視した「江戸しぐさ」を区民の行動規範として提案しており、傘の名前はこれに由来したもの。「江戸しぐさ」の文字をプリントした紺色の傘を貸し出す。
ただ、傘の返還率は低迷を続けており、千代田区広報担当者は、「江戸しぐさにならい、速やかに返還してもらえれば」と話している。貸し出しの終了期間は設けておらず、今後も継続していくという。