人形の製造・卸・販売を手がける吉徳(台東区)は4月17日より、コトブキヤラジオ会館2階(千代田区外神田1)で「スター・ウォーズ」のシリーズに登場する人気キャラクター、ダース・ベイダーの鎧(よろい)飾り・兜(かぶと)飾りを展示している。
同商品は公開30周年で節目の年ともいえる「スター・ウォーズ」と、日本文化に根ざした人形作りを生業とし、間もなく創業300年を迎える吉徳の日米関係者双方のダース・ベイダー甲冑(かっちゅう)に対する「熱い思い」が生んだコラボレーション商品。ダース・ベイダーはもともと日本の甲冑をモチーフにデザインされたとも言われており、今回のモデルはデザインを逆輸入するという考えをもとに、同社の五月人形・甲冑飾りの手法を用いて製作したという。
同商品の兜、面頬(めんぽう)、前立(まえたて)や櫃(ひつ)に施されている銀河帝国軍のシンボルマーク部分のデザインは特撮ヒーローなどのフィギュア原型を手がける造形作家・竹谷隆之さんによるもので、原型製作は川上登さん(ジャップ工房)の指揮のもと佐藤達志さん(WOMBAT)が担当する。そのほかの細部の装飾などは同社所属の職人たちが伝統的な手法を用いて手作業で製作しており、各パーツの素材は実際の鎧兜に使用しているものと同質だという。
サイズは、ダース・ベイダー鎧飾り=幅80×奥行き62×高さ90センチ、ダース・ベイダー兜飾り=幅70×奥行き50×高さ54センチで価格は鎧飾り=34万6,500円、兜飾り=18万9,000円。受注生産制で4月28日より同社サイトで2回目となる予約受け付けを開始する。
同社では同商品のような和洋素材を混交したモデル製作は創業以来初のケースで、同社広報担当者は「これまで本社とギフトショー、東京トイ・フェスティバルでの展示のみだったが、反響が大きく、1回目の受注では鎧、兜合わせて90セット以上のご予約を頂いた」と話している。