角川エンタテインメント(港区)は8月25日、DVD「さよなら交通博物館」を発売した。
DVDは交通博物館閉館を記念して作られたもので、同館のみで取り扱っていたものが全国発売になったもの。内容は所蔵されていた展示物や万世橋駅舎だった建物の紹介、戦前の「鉄道博物館」時代の映像、60年代の記録映像のほか、運転席からの山手線一周映像などを収録。
全国発売に至った経緯について同社マーケティング担当者は、「同館愛好者の方々や閉館当時買い逃してしまった方々からの強い要望を受けて」と話している。
交通博物館は1921年、東京駅北側に開館し1936年4月、万世橋駅舎跡地へ移転。蒸気機関車や新幹線、航空機など約28万点の資料を集め戦後延べ約3,000万人が訪れたが2006年5月、建物の老朽化に伴い閉館した。