日本三大祭「神田祭」がスタート-行列に「ケロロ軍曹」率いる小隊も

画像=前回(2007年)の神田祭のようす

画像=前回(2007年)の神田祭のようす

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 5月7日、神田明神(千代田区外神田2)を中心とした「神田祭」が始まった。

神田祭-江戸の粋を現代に

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 江戸の伝統を受け継ぐ日本三大祭のひとつとして名高い同祭り。2年に1回の大祭の年となる今年は、さまざまな神事が行われる。9日「神幸祭」では、午前5時過ぎに「御鍵渡しの儀(みかぎわたしのぎ)」が神田明神の鳳輦(ほうれん)みこし奉安庫前で行われ、3基の鳳輦・みこしが社殿前に登場し、飾り付けが行われる。午前8時、神幸祭行列参加者が参列する中、神事が執り行われた後、行列がスタート。神田・日本橋・大手・丸の内・秋葉原の約30キロの道のりを1日かけて巡行し、夕刻、神田明神に帰還。途中、みこしや山車、巨大な赤ちゃんの曳物、附け祭も行列に加わり、華を添える。今年は、巨大バルーンで作られた「ケロロ軍曹」率いる「ケロロ小隊」も祭りに参列。子どもらに引かれて街を巡行するという。

 10日の「神輿宮入」では神田明神宮入参拝を目指し、100基近いみこしが各連合・町会の出発地に集合。式典後に宮入巡行みこし渡御となり、徐々に熱気と興奮が高まる。境内には朝から晩まで、氏子自慢のみこしが宮入参拝し、境内が人で埋め尽くされる。一方、秋葉原中央通りでは、宮入参拝を済ませたみこしが、みこし降り(みこしを振り動かすこと)を展開する。

 最終日の5月15日は1年で最も重要な儀式で、毎年5月15日に斎行される例大祭を実施。氏子各町代表参列のもと日本の平和と安全そして氏子の幸せを祈念する。

 神田祭についで神田明神・大鳥居信史宮司は「経済情勢をはじめ、神田祭を守る環境には厳しい面もあるが、文化資源として祭礼の伝統を見事に次世代に継承していきたいと念願している。神田祭が目的とする『江戸文化の継承』『新しい祭礼文化の創造』『地域社会の安寧と活性化』の3つの理念を一人ひとりが心に持して、神様と祖先に恥じぬ素晴らしい祭礼を繰り広げて、日本人として美しい心の原点に立ち返りたいと思う」と話す。

 開催は今月15日まで。祭りの様子は、神田祭生中継サイト「神田祭.ch」や「神田祭公式ライブブログ」がレポートする予定。

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