山崎製パン(千代田区岩本町3)は2月7日、「平成22年度食品産業CO2削減大賞」で農林水産大臣賞したことを発表した。
「食品産業CO2削減大賞」はCO2削減の取り組みに努力している食品関連企業を表彰することを目的に、農林水産省の補助事業として平成20年から始まった。
同社はこれまでにCO2排出量の削減のため、生産拠点では燃料を重油から都市ガスに転換し環境負荷を低減させるとともに、最新の省エネルギー機器を導入。物流面では、ハイブリッド車やCNG車などの低公害車を導入したほか、エコドライブを推進してきた。
これらの一環として昨年9月、今回の受賞対象となったカーボン・オフセットの取り組みをスタート。森林によるCO2の吸収を促進することで、当社が対象製品を製造する際に排出したCO2の一部をオフセット(埋め合わせ)する仕組みで、具体的には、同社が鳥取県をはじめ中四国地区の一部で発売するカーボン・オフセット対象製品を1個販売するごとに、1円を鳥取県のオフセット・クレジットの購入にあてる。鳥取県は、オフセット・クレジットの販売で得た資金を「とっとりの森」を守る活動に使用し、森林整備や地球温暖化防止など環境保全に役立てるといもの。
さらに、対象製品には鳥取県産の素材を使用するほか、地元の環境保全に資することをパッケージに明記している。
同社は今後も、CO2排出量の削減をはじめ食品リサイクルの推進など、環境への取り組みを積極的に行っていく構えだという。