日本AMD(新宿区)は12月9日、パソコン専門店「TSUKUMO eX」(千代田区外神田4、TEL 03-5207-5599)で、新型プラットフォーム「AMD Quad FX」の店頭デモを行った。
同デモはサーバー用ではないハイエンドPCを望むユーザーをターゲットに、「AMD Quad FX」(以下、Quad FX)を体感してもらうことを目的に開催したもの。当日行われたデモの内容は、「Quad FX」上で「Athlon FX-70 」×2個(CPU×4)、GPU×4枚、と「Athlon FX-62」(CPU×2)、GPU×2枚とで、マルチスレッド、マルチタスク動作の違いをアピールした。
対決デモの内容は3パターンを用意。1つ目はマルチスレッドに対応するShade(3Dレダリングソフト)を用いたレダリング速度を比較するもの。2つ目は3Dゲーム(ファイナルファンタジーイレブン)のベンチマークを動作させながら、デジカメのRAWデータの現像処理を行うもの。3つ目は4つのアプリとハイビジョン映像の再生、3Dゲーム(A列車で行こう3)のベンチマーク、ビデオエンコード、EXCELのベンチマーク、を同時に動かすもの。
デモの結果は、新プラットフォームの「Quad FX」環境の方が「FX-62」環境のものより常に2倍のパフォーマンスを実現しており、特に3つ目のデモでは「FX-62」環境では画像再生がコマ落ちしてしまう中、「Quad FX」環境ではスムーズに再生していた。
今回はインテルとの対決デモは行われず、理由について同社担当者は「PC向けで競合するシステムがインテル側にないため、来年AMDがQuadコアのCPUを発売した際に対決デモを行う予定」と話していた。また、「Quad FX」については「Quad FXはこれからのプラットフォーム。来年発売のQuad CPUもそのまま利用することができ、将来にわたってサポートしていけるスケーラビリティーを持っている」という。