神田不動産開発(千代田区外神田1、旧商号=ヤマギワ)が12月7日、特別清算開始決定を受けた。
同社は1923(大正12)年創業。1954(昭和29)年に照明部を設置し、高級照明器具の販売や秋葉原などで店舗展開してきたが、業績が悪化。2000年には石丸電気と提携しワイアンドアイを設立、一部店舗を譲渡。2002年、音楽ソフト販売部門をソフマップへ譲渡。以降、秋葉原のヤマギワリビナ本館をインテリアの総合ショップ&ショールームとして照明や家具などの販売に注力した。しかし昨年7月、「照明・家具などの商材を中心に、インテリアの総合提案をするため外販部門をさらに強化させることと、近年の秋葉原地域のあり方が当社の姿勢と合致しなくなったこと」「当社の顧客にとって利用しやすい地域での活動を具現化させるため」などを理由に秋葉原に出店していたヤマギワリビナ本館(外神田1)を閉店。
以降、「ヤマギワ東京ショールーム」(中央区)や「ヤマギワ名古屋ショールーム」(愛知県名古屋市)、オンライン販売に注力するなど再編を目指したが、今年4月に企業再生支援機構の支援決定を、同年6月に買い取り・出資決定を受けた。
8月には「ヤマギワ」(中央区)を新たに設立。主力事業を同社に移し、自らの称号を現在の「神田不動産開発」に改称。清算株式会社として処理業務に当たっていた。
帝国データバンクによると、負債は約93億9,288万円。