社団法人土木学会は5月30日、首都圏新都市鉄道(台東区)が運営する「つくばエクスプレス」に土木学会賞技術賞を授与した。選定理由について同法人は、全線立体交差で自動列車運転装置(ATO)を採用し都市鉄道線最速の時速130キロのワンマン運転を実施していることや、全駅にホームドアを設備し利用者の安全に配慮していること、漏水を完全に防止する新方式の防水工の開発、景観に配慮したアーチラスラブ式ラーメン高架橋やU型プレテンションPC桁を工場制作し簡素化を図ったPCU桁の採用など、実現のために開発・導入した技術が土木技術の発展に貢献したことを挙げている。同法人は1914年に設立され、土木工学の進歩および土木事業の発達と土木技術者の資質向上を図り、学術文化の進展と社会発展への寄与を目指し活動している。
土木学会