千代田区の「千代田区温暖化配慮行動計画書制度」表彰制度で1月、秋葉原にオフィスを構える富士ソフト(神奈川県横浜市)が最優秀賞を受賞した。
千代田区が、環境配慮に取り組む事業所を増やそうと2011年10月から施行している同制度。
同区内の、従業員300人以上(300人未満の事業所は任意)の事業所ごとに毎年、「温暖化配慮行動計画書兼報告書」として「環境活動」「環境教育」「地域貢献」などの温暖化配慮活動の実施状況を区に報告し、区がその中から特に優良な取り組みを公表・表彰している。
最優秀賞を受賞した富士ソフトは、省エネ、省資源の啓発や服装の規定などを細かく取り決めた環境活動マニュアル「FSIeco ガイドライン」を定め、全社統一でガイドラインに沿った活動をするため、環境プロジェクトチームを組織。各支社に対して、実施状況や実績を管理、指導している。
同社のオフィスは国内に29拠点あり、エネルギーデータや環境プロジェクトチームの活動状況はクラウド環境で情報管理し、ICT技術を活用した「ecoオフィスサイト」を構築することで、全オフィスでの環境情報を共有しているという。
このほか、地域イベントへの参加や災害時の帰宅困難者向けの千代田区備蓄庫の提供、千代田区コミュニティーサイクル「ちよくる」のサイクルポート設置など地域貢献活動も評価された。