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「オタク」人数最多は漫画、消費金額1位はアイドル10万円超 矢野経済研究所

「オタク」分野別推定人数と1人当たり年間消費金額(矢野経済研究所)

「オタク」分野別推定人数と1人当たり年間消費金額(矢野経済研究所)

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 「オタク」分野別推定人数と1人当たりの年間消費金額を矢野経済研究所(中野区)が1月24日、発表した。

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 調査における「オタク」市場は、一定数のコアユーザーを有するとみられ、「オタクの聖地」秋葉原などで扱われることが多いコンテンツや物販、サービスなど。アンケート調査では21分野の「オタク」の人々の特性や消費行動などについての分析を行った。

 調査時期と対象数、調査方法は以下の通り。2018年調査=同8月、国内在住の15歳~69歳の男女1万408人。2017年調査=同9月、同9869人。2016年調査=同9月、同9876人。いずれもインターネットアンケート調査。各分野に該当すると答えた回答者数から推定人数を拡大推計した。1人当たりの年間消費金額はアンケートに回答した年間消費金額から平均値を算出した。

 矢野経済研究所によると、「あなたは自分を何のオタクだと思うか?もしくは人からどんな分野のオタクと言われたことがあるか?」という質問への回答者数(複数回答)を基に、各分野の「オタク」の人数を拡大推計したところ、第1位は「漫画」の約640万人。次いで「アニメ」が約598万人、「アイドル」が約280万人、「オンラインゲーム」約216万人。

 中でも、「漫画」「アニメ」については2017年、2016年の調査でも1位・2位を3年連続で占め、「アイドル」「オンラインゲーム」も含め、上位分野に変動がないという。

 選択したオタク分野の年間消費金額では、「アイドル」が10万3,543円、「メイド・コスプレ関連サービス」が6万8,114円、「鉄道模型」が6万3,854円。この3分野が年間消費金額5万円を越えた。

 「アイドル」オタクは、2017年、2016年の調査でも1位を占め、3年連続トップとなった。

 矢野経済研究所は「近年、オタクという言葉からネガティブなイメージは薄れつつあり、オタクはもはやマイナーな存在ではなくなっている。オタクが市場の担い手となっている産業も数多く存在し、経済に与える影響も徐々に拡大している。『クールジャパン戦略』を掲げ、国を挙げてコンテンツ産業を振興する動きも見られるようになっている」と分析している。

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