凸版印刷(千代田区神田和泉町)は4月17日、「単品リピート型通販」事業を支援する販売管理システム「R-focus(アールフォーカス)」を開発したことを発表した。
「単品リピート型通販」とは、健康食品や化粧品などの単一カテゴリー商品を消費者に長期に渡りリピート購入してもらい、ファンを育てるスタイルの通信販売。メーカーは既存流通を通さずダイレクトに消費者へ製品や情報を提供し反応を見ることができるなどのメリットがあり、3兆円を越える通販市場の中でも特に、製造メーカーの参入が相次ぎ、急拡大を見せている。しかしながら、事業として成功させるためには流通や販売の知識のほか、「単品リピート型通販」特有のノウハウが必要不可欠となるため、安易な参入では成功が難しくなっているという。
1990年代初めから事業計画立案から商品開発にいたる通販事業のコンサルティング、媒体制作・手配、コールセンターや出荷センターでの受注・出荷業務のアウトソーシングを一括で提供する「単品リピート型通販ビジネス総合支援ソリューション」を展開している同社は、こうした背景を受け、10年以上に渡り培ってきたノウハウを集結した「R-focus」を開発、提供開始する。
同システムは「単品リピート型通販」事業に参入済み企業や、新規参入企業を対象に、消費者との窓口業務を円滑化する「コンタクトシステム」、バックオフィス業務を効率化する「フルフィルメントシステム」、複雑な顧客抽出が可能な「マーケティングシステム」の3システムをセットで提供するもので、ターゲットとするのは、通販事業年商が3~10億円程度の企業。価格は初期=300万円、月額=20万で4月より提供を開始する。
同社は関連受注を含み、2007年度で8社10億円、2010年度には45社で140億円の販売目標を掲げる。