千代田区は11月28日、秋葉原を中心とした地域を構成する区民や事業者、地域団体と「秋葉原タウンマネジメント株式会社」(千代田区神田練塀町)を設立した。
設立の背景には、これまで秋葉原地区では、違法駐輪や違法駐車、タバコやゴミのポイ捨て、治安の悪化といったさまざまな問題の解決をすべて行政に委ねてきたが、膨大な維持管理費投入には限界があり、今後の新たなまちづくりの仕組み構築を求められていたことがある。これにより、官と民が協力してまちづくりを進めていくことが必要であるとの判断から、会社設立に向けて秋葉原の地域住民らと区が約2年間にわたり検討を重ね、形態を株式会社とし設立にこぎ着けた。
こうした取り組みは全国初となるもので、同社では違法駐輪やごみ・タバコのポイ捨てなどの問題解決や都市環境づくりのほか、秋葉原を「人・物・情報が交流する拠点」として、新産業の創出などの事業を展開する。資本金は6,490万円で、千代田区が3,000万円、民間27社が計3,490万円を出資した。