プレスリリース

【調査レポート】学生時代に高い目標に向けて努力した経験、46%の新人が「ない」と回答!入社後の仕事の向き合い方に影響ある結果に

リリース発行企業:株式会社ラーニングエージェンシー

情報提供:

累計13,000社400万人以上の組織開発・人材開発を支援する株式会社ラーニングエージェンシー(本社 東京都千代田区、代表取締役社長 眞崎大輔)および人と組織の未来創りに関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所では、2023年8月2日~8月7日の期間で社会人1年目の300人に対し、入社前後のギャップ(*1)に関する意識調査を行いました。前回は入社前後のギャップの実態に関して、分析結果を公表しました(*2)。今回は学生時代の経験が入社前後のギャップにどのように関係しているか、調査・分析しました。 (*1) 入社前後のギャップ=入社前と入社後に感じる理想と現実の違い (*2) 2023年度 若手社員の意識調査(社会人1年目)https://www.learningagency.co.jp/topics/20231124



背景 
近年、人材確保や人材の定着が難しいと、多くの企業からお悩みを聞くようになりました。特に、少子高齢化による労働人口の減少や、転職市場の活性化は、優秀な人材の確保競争の激化を促進しています。若手社員の早期離職は採用・教育コストが水泡に帰するだけでなく、既存社員の業務負担の増加や企業のイメージダウンにも繋がるため、経営課題のひとつとして問題視されています。当社で実施した若手社員の調査結果(*3)によると、社会人1年目が入社前後に感じる想定外な出来事の中で、ポジティブに捉えた項目は「安心」「嬉しい」「成長意欲」につながりやすく、ネガティブに捉えた項目は「離職意向」につながりやすいという結果が明らかとなりました。経験値の少ない社会人1年目で捉え方に大きく違いがでたことより、学生時代の過去の経験と入社前後のギャップの捉え方に相関関係があるのではないかという仮説の元、調査を実施することとなりました。
(*3) 2022年度 若手社員の意識調査(社会人1年目)https://www.learningagency.co.jp/topics/20220819

調査結果の概要
・46%の新人が、学生時代に「高い目標達成のために努力した経験(ストレッチ経験)がない」と回答
・学生時代のストレッチ経験、「ある」新人の方が「ない」新人より入社前後のギャップをポジティブに捉える傾向に
・「上司への悩み相談がしにくい」と回答した割合、学生時代のストレッチ経験がない新人は、ある新人の倍以上に
・ストレッチ経験の「ある」新人は、上司とのコミュニケーションがあることで『安心した』『成長機会となった』と回答する割合が高い
・ストレッチ経験の「ない」新人は、入社前後のギャップ全項目において『会社を辞めたくなった』が最多の結果に
・まとめ:ストレッチ経験が新人に与える影響と、企業の向き合い方とは

調査結果の詳細
1.46%の新人が、学生時代に「高い目標達成のために努力した経験(ストレッチ経験)がない」と回答
本調査では、今年の社会人1年目(以下『新人』と記載)における、学生時代に高い目標に向けて努力・挑戦した経験(以下、『ストレッチ経験』と記載)と、入社前後に感じるギャップとの相関関係を調査しました。
まずは、学生時代にストレッチ経験をしたことがあるか質問したところ、54.0%の新人が「経験したことがある」、46.0%の新人が「経験したことがない」と回答する結果となりました。(図1)


2.学生時代のストレッチ経験、「ある」新人の方が「ない」新人より入社前後のギャップをポジティブに捉える傾向に
学生時代のストレッチ経験の有無が、新人が入社前後に直面する理想と現実のギャップに与える影響を調べるため、まずは入社前後のギャップをポジティブ(*4)に感じた新人の割合を、ストレッチ経験のあり・なしで比較しました。
 結果、ストレッチ経験のある新人は、全ての項目において2割以上、半数以上の項目においては3割以上がギャップをポジティブに捉えていることがわかりました。特に高い割合となった項目は「上司とのコミュニケーション」で、ストレッチ経験ありの新人のうち43.8%が「想定よりもとてもフランクで話しやすい・話しやすい」とポジティブに捉える結果となりました。次に、ストレッチ経験のない新人の場合、ギャップをポジティブに捉えている割合は1割前後の結果となりました。特に高い割合となった項目は「上司からの仕事のアドバイス」で、16.7%が「想定よりもとても細やか・やや細やかにもらえた」とポジティブに捉えていました。(図2)

(*4)各ギャップ項目に対し、想定よりも簡単、仕事量が少ない、上司と話しやすい、アドバイスが細やか、相談しやすい、サポートがあるといった回答層をポジティブと設定

3.「上司への悩み相談がしにくい」と回答した割合、学生時代のストレッチ経験がない新人は、ある新人の倍以上に
次に、ネガティブ(*5)に捉えた新人の割合を、ストレッチ経験あり・なし別に比較しました。
結果、ストレッチ経験がある新人は、約2~3割がネガティブに捉える傾向にありました。特に多かった項目は「仕事の難易度」が「想定よりもとても難しい・やや難しい」と回答した割合が35.8%。次いで「仕事の量」が「想定よりもとても多い・多い」と回答した割合が35.2%でした。
一方、ストレッチ経験がない新人は全ての項目に対して、約半数以上がネガティブに捉える結果となりました。特に、「生活リズムや社会人としての考え方の習得」「社会人の基礎的なマナーの習得」「仕事の難易度」「上司への悩み相談」が困難と回答した割合は6割以上にのぼることがわかりました。
最後に、ストレッチ経験の有無で割合の差を比較すると、「上司への悩み相談」が35.0ポイントと最大の差となったことより、ストレッチ経験のない新人は、上司へ悩みを相談したり、頼り方がわからない傾向にあることが見受けられます。(図3)

(*5)各ギャップ項目に対し、想定よりも難しい、仕事量が多い、上司と話しにくい、アドバイスが細やかではない、相談しにくい、サポートがないといった回答層をネガティブと設定

4.ストレッチ経験の「ある」新人は、上司とのコミュニケーションがあることで『安心した』『成長機会となった』と回答する割合が高い
ここからは、入社前後のギャップの捉え方を、ストレッチ経験のあり・なしでそれぞれ見ていきます。
まず、学生時代にストレッチ経験をしたことがある新人が、入社前後のギャップをどのように捉えたか質問しました。結果、「生活リズムや社会人としての考え方」は『不安に感じた』という気持ちが高くなりましたが、「社会人の基礎的なマナーの習得」や「仕事の難易度」に関しては『成長の機会だと感じた』と捉える割合が高くなりました。また、「上司とのコミュニケーション」や「上司からの仕事のアドバイス」では、『安心した』『嬉しいと思った』『成長の機会だと感じた』と捉える新人が多くなりました。(図4)



5.ストレッチ経験の「ない」新人は、入社前後のギャップ全項目において『会社を辞めたくなった』が最多の結果に
次に、学生時代にストレッチ経験をしたことがない新人が、入社前後のギャップをどのように捉えたか質問しました。結果、全ての項目において、『会社を辞めたくなった』と回答する割合が高くなりました。学生時代にストレッチ経験がないと回答した新人の多くが、理想と現実の差に直面した際、不安や不満、大変といった気持ちだけでなく、「離職意向」を抱きやすい傾向が見受けられます。(図5)


まとめ:高い目標に向かって努力する経験(ストレッチ経験)が新人に与える影響と、企業の向き合い方とは
今回の調査結果より、学生時代に高い目標達成に向けて努力・挑戦をした経験(ストレッチ経験)が、入社前後のギャップやそのギャップへの捉え方に大きく影響することが明らかとなりました。具体的には、ストレッチ経験のある新人は入社前後のギャップをポジティブに捉える傾向があり、特に上司との関係においては想定よりも話しやすかったと『安堵』した様子が見受けられ、上司との関わりを通じて『成長意欲』が湧く新人も多くいることわかりました。一方、ストレッチ経験のない新人は入社前後のギャップをネガティブに捉える傾向にあり、全ての項目において『会社を辞めたくなった』という回答が最多となりました。
学生から社会人へのトランジションを迎えると、誰もが理想と現実のギャップに直面します。そのギャップをいかにポジティブに捉え、自身の成長に結び付けて考えることができるかは、学生時代のストレッチ経験の有無が影響していることが本調査より明らかとなりました。それと同時に、そのようなストレッチ経験をしたことがある新人は約半数近くしかいないこともわかりました。
企業側は「新入社員が学生時代にどんな経験をしていたのか」をしっかり理解したうえで、学生時代にそのような経験をしてこなかった新入社員に対しては、内定時代や入社後の早い段階で、高い目標に向かって努力・挑戦する経験を積ませるような業務を細やかに設定しアサインすることで、学生時代の経験不足をカバーしてあげるとよいでしょう。学生時代にストレッチな経験をしたことがない新人は、困った際にどのように支援を求めるべきかがわからない、どの程度まで相談すべきか、どのように上司に声をかけるべきかわからないなど、高い目標に向けての努力の仕方や人への頼り方がわからないことが推察できます。業務アサインをすると同時に、上司側からコミュニケーションを積極的に取り、フォローする体制を整えていくことも、検討するとよいでしょう。

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考察(組織開発・人材開発の専門家より)
調査結果から、学生時代の高い目標に向けて努力・挑戦をした経験が、新入社員のリアリティショックの捉え方に大きく影響することがわかりました。ストレッチ経験をしてきた新入社員はリアリティショックを成長の糧と捉えることができますが、ストレッチ経験のない新入社員は乗り越えるための基盤をこれから築く必要があります。ファーストキャリア(*6)の初期段階である新入社員の時期にこそ、社会人としての基盤を築く支援を組織的に行なうことを推奨します。
新入社員時期の業務アサインにおいては、本人が自身の成長を明確に感じられるよう、小さな目標と短期間でフィードバックを得られる業務を設定することが重要です。また、上司や先輩社員からの適切な業務支援・内省支援・精神支援により、新入社員が困難をポジティブな挑戦と捉えるための土台を作ります。このような成長支援環境は、新入社員が職場における初期の不安を克服し、キャリア形成の基礎を固めるうえで不可欠です。調査結果が示すように、こうした取り組みは新入社員の成長意欲や安堵感を引き出し、新入社員の長期的な職業生活での成長に結びつくでしょう。
(*6)ファーストキャリア=内定期間から入社3年間の、社会人としての初めてのキャリア形成時期。マインド・ナレッジ・スキルの土台を形成する時期でもある



株式会社ラーニングエージェンシー 
組織開発コンサルティング本部 開発室 室長
根本 博之
大阪支社の立上に参画し、営業リーダーとして支社年間目標達成に導いた後、本社にてコンテンツ開発業務に従事。中堅・大企業向けコンサルティング事業部門の責任者を歴任。コンサルタントとして営業活動と講師業務にて、年間100~150社ほど担当する傍ら、社内能力開発・組織開発部門の責任者として活動。

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*本調査を引用される際は【ラーニングイノベーション総合研究所「若手社員の意識調査(社会人1年目)学生時代の経験の影響力」】と明記ください
*各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としています
*構成比などの数値は小数点以下第二位を四捨五入しているため、各グラフの合計値に誤差が発生する場合がございます
ラーニングイノベーション総合研究所
ラーニングエージェンシーの研究機関であるラーニングイノベーション総合研究所(以下、LI総研)は、人と組織の未来創りに関する様々な調査・研究活動を行っています。LI総研はデータに基づいた最適な解決策もご提供し、お客様の組織開発をサポートしています。


株式会社ラーニングエージェンシー 
当社は組織開発・人材開発を手掛けるコンサルティング企業です。設立以来、人と組織の成長を支援する業界初*や特許取得のサービスを多数開発・提供。「LEARNING」の可能性を探求し続け、「人と組織の未来創り」を真にリードできる伴走者、ラーニングコアパートナー(R)として、お客様に長く貢献してまいります。
〈主なサービス〉
定額制集合研修「Biz CAMPUS Basic(R)」/ライブオンライン研修「Biz CAMPUS Live(R)」/ビジネススキル学習アプリ「Mobile Knowledge(R)」/転職支援サービス「Biz JOURNEY(R)」/10万人以上が受検するビジネススキル診断テスト 「Biz SCORE Basic(R)」

代表取締役社長 眞崎 大輔
事業内容 人材育成・教育研修
本社所在地 〒100-0006 東京都千代田区有楽町 2-7-1 有楽町 ITOCiA(イトシア)オフィスタワー18F
URL https://www.learningagency.co.jp/


*Biz CAMPUS Basic、Mobile Knowledge(For Freshers)は当社が委託した調査会社調べ、Biz SCORE Basicはシタシオンジャパン調べ。
*「Biz CAMPUS Basic」「Biz CAMPUS Live」「Mobile Knowledge」「Biz JOURNEY」「Biz SCORE Basic」「ラーニングコアパートナー」は、株式会社ラーニングエージェンシーの登録商標です。

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