プレスリリース

Hatch BlueとUMITO Partners、日本初となる養殖イノベーション・スタジオを2027年始動へ「Japan Aquatech Innovation Studio」

リリース発行企業:株式会社UMITO Partners

情報提供:




海洋サステナビリティを推進する株式会社UMITO Partners(本社:東京都中央区、代表取締役 村上春二)と、世界の養殖・ブルーエコノミー分野で投資・ベンチャープログラムを展開するHatch Blue(本社:アイルランド)は、日本における養殖イノベーションを促進するため、戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU)を締結しました。

両社は最初の共同プロジェクトとして、2027年に、日本初となる養殖分野に特化したイノベーションスタジオ「Japan Aquatech Innovation Studio」の始動を目指します[1] 。

Japan Aquatech Innovation Studioについて

本プロジェクトでは、日本国内の有望な技術やスタートアップを発掘し、養殖事業者や水産企業、資本、行政等とつなぎ、養殖成長産業化とサステナビリティの両立を目指します。企業メンターシッププログラムや現場視察を通じて、事業の最善化、グローバルの市場動向や投資動向の情報交換を通じた資金調達・事業拡大準備を支援するなど、スタートアップ等のニーズにあったテーラーメードのプログラムを開発・運営します。

なぜ今、養殖イノベーションなのか




日本の水産・養殖業は、日本の食文化や経済、輸出戦略において重要な位置を占めています。2023年の漁業・養殖業生産額は約1.7兆円、このうち海面養殖業は5,956億円で前年比10%増となりました。[2] また、2025年の水産物輸出額は過去最高の4,231億円に達し、政府は2030年の水産物輸出額1.1兆円、2032年度の食用魚介類自給率94%を目標に掲げています。[3][4]

一方、養殖現場では、飼料価格の上昇、人手不足、環境負荷の増大、高齢化や国内市場の縮小など、さまざまな課題に直面しています。また、養殖生産が拡大する一方で、その規模や方法によっては環境への負荷が高まる可能性もあります。養殖産業を持続的に成長させていくためには、生産性や事業性を高めるだけでなく、環境負荷を抑えた生産プロセスや、環境に配慮した、さらには環境再生につながる養殖のあり方を広げていくことも重要です。こうした成長と持続可能性の両立に向けて、イノベーションが重要な役割を担います。

養殖から広がる、新しい技術と産業の可能性

養殖分野のイノベーションは、生産現場の支援だけにとどまりません。日本ではすでに、養殖を起点としながら、食品、ヘルスケア、栄養、新しい素材やバイオ技術を活用した製品開発など、生産現場を超えた分野へ応用を広げるディープテック・バイオテクノロジー企業が生まれています。

2026年7月に策定された「日本成長戦略」では、合成生物学・バイオテクノロジー、フードテックなどを含む17の戦略分野について官民投資ロードマップが示され、農林水産・食品分野ではSBIRプログラムを通じた研究開発・事業化支援も進められています。[5]

Japan Aquatech Innovation Studioでは、こうした有望な技術を発掘し、日本の養殖現場や産業界とつなぎ、検証・共同開発から商業導入へ進めることを目指します。具体的なテーマは、日本の産業界や養殖現場のニーズを踏まえて設計します。

Hatch Blue × UMITO Partnersだからできること




Hatch Blueの養殖分野におけるグローバルなスタートアップ支援・事業化の知見と、UMITO Partnersの海洋サステナビリティに関する専門性を組み合わせることで、日本の有望な技術の発掘から、日本の養殖現場での検証・共同開発、事業化までを一貫して支援し、養殖産業の成長と持続可能性の両立を目指します。

また、日本で有効性が確認された技術については、Hatch Blue及びUMITO Partnersのグローバルネットワークを活用し、海外市場の開拓や外資獲得に向けた道筋を構築していきます。

参加者は世界の持続可能な養殖市場や投資環境に関する理解を深め、日本国外の顧客や資本も視野に入れながら、自社技術のポジショニングを検討することができます。

2027年のプログラム始動に向けて勉強会を開催

現在、2027年の本格始動に向け、本プログラムへの協賛・連携に関心を持つ企業、行政機関、金融機関等からの問い合わせを受け付けています。また、2026年10月下旬には、重点テーマや連携のあり方を検討するため、連携候補となる関係者を対象とした勉強会を開催する予定です。



Japan Aquatech Innovation Studio|案内登録


ご登録をいただいた方には、本リリースに関する追加情報をお送りします。本プログラムとの連携をご検討の方や、勉強会の開催案内をご希望の方は、ぜひフォームよりご登録ください。
URL:https://forms.gle/g8Eq9A9MQy9K1up67




左から:村上春二 (代表取締役,UMITO Partners), Wayne Murphy (Co-Founder & Partner, Hatch Blue), Tanja Hoel (Managing Director - Consulting, Hatch Blue), Benedict Tan (Program Director, Hatch Blue)

コメント

株式会社UMITO Partners 代表取締役 村上春二
「日本には世界水準の生産者と豊かな海洋文化があり、水産・養殖分野をより競争力が高く、持続可能な産業へと発展させていくための政策的な動きも強まっています。Hatch Blueとの連携によって、世界の養殖市場に関する知見と有望な養殖スタートアップを発掘する力に、UMITOが持つ日本の産業界・行政との幅広いネットワーク、そして海洋サステナビリティの専門性を組み合わせることができます。この連携を通じて、持続可能な海の未来を前進させながら、実質的な経済成長にもつながるプログラムをつくっていきたいと考えています。」

Hatch Blue Co-Founder and Partner Wayne Murphy
「私たちは8年間にわたり、初期段階の養殖イノベーションを実際のビジネスへと成長させるプログラムを構築してきました。日本は世界でも特に重要な水産市場の一つであり、UMITO Partnersは、日本でこの取り組みを進めるうえで理想的なパートナーです。両社が連携することで、日本の企業や投資家に、これからの産業を形づくる技術をいち早く知る機会を提供するとともに、イノベーターには日本市場へ本格的に参入するための道筋を提供することができます。」

■ 参考資料

[1] 特定の産業課題をテーマに、スタートアップや技術開発者、事業者、投資家等をつなぎ、技術やビジネスモデルの検証から事業化までを支援するプログラム。「日本初」は、養殖分野に特化し、スタートアップ等の発掘から商業導入・投資接続までを一体的に支援するプログラムについて、2026年9月時点の公開情報をもとに当社調べ(web調査)。
[2] 水産庁「令和6年度 水産白書」国内の漁業・養殖業生産動向 2023年の漁業・養殖業生産額は1兆6,853億円(前年比5%増)、うち海面養殖業は5,956億円(前年比10%増)。https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/r06_h/trend/1/t1_2_1.html
[3] 政府政策関連資料 「水産基本計画」は、2032年度の自給率目標として、食用魚介類94%、魚介類全体76%を設定。https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/r03_h/trend/1/t1_f1_2.html
2025年4月に策定された「食料・農業・農村基本計画」における、2030年の水産物輸出目標は1.1兆円。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/export/export2.html
[4] 水産庁 2025年の水産物輸出額は過去最高となる4,231億円。https://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/export/attach/pdf/export2-8.pdf
[5] 内閣官房「日本成長戦略」2026年7月21日に閣議決定。合成生物学・バイオテクノロジー、フードテックを含む17の戦略分野について、官民投資ロードマップも同日決定。https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/index.html
農研機構・生研支援センター(NARO/BRAIN)の令和8年度SBIR支援プログラムは、農林水産・食品分野の研究開発型スタートアップによる研究開発および事業化を支援。https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/startup/offering/koubo/R08.html

■ 会社情報

株式会社UMITO Partners
UMITO Partnersは、知識、人、市場、資本をつなぎ、次世代のリジェネラティブ・ブルーエコノミーを共につくる海洋サステナビリティ・プラットフォーム&コンサルティング会社です。ブルーファイナンス、サステナブル漁業プロジェクト、MSC/ASC認証支援、シーフードブランド「UMITO SEAFOOD」、新規事業開発支援などを通じて、ブルーエコノミーの実現に取り組んでいます。2023年に国内水産業界初のB Corp認証を取得し、2024年・2025年グッドデザイン賞受賞、2025年には『WIRED』日本版の「THE REGENERATIVE COMPANY」に選出されました。「ウミとヒトの関係を、ポジティブにつなぎ直す」というパーパスのもと、次世代のリジェネラティブなブルーエコノミーの構築に取り組んでいます。
https://umitopartners.com/

Hatch Blue
Hatch Blueは2017年に設立され、アイルランドに本社を置き、ノルウェー、ドイツ、シンガポールにも拠点を持つグローバル投資会社です。養殖およびブルーエコノミーを変革する技術・企業を支援しており、主に3つの領域で事業を展開しています。
養殖・水産バリューチェーン全体のイノベーションへの投資
起業家と産業・資本・新市場をつなぐベンチャープログラム
企業・投資家・政府・NGOを対象とした戦略アドバイザリーおよびマーケットインテリジェンス
これまでに世界で35のプログラムを実施し、その参加企業による資金調達額は累計3億米ドルを超え、また、バリューチェーン全体で80件以上の投資を行っています。
https://www.hatch.blue/

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