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「Fate/Zero」EDに抜擢―謎の美少女ボーカル・藍井エイルさんの素顔(インタビュー編)

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■きっかけはネット動画―エイルさんのシンデレラストーリー

-まずは、自己紹介をお願いします。

エイル 藍井エイルです。藍色の「藍」に井戸の「井」で、「あいい」ではなく「あおい」と読みます。エイルという名前は、北欧神話に登場する医療の女神「エイル」に由来します。以前、私が歌手を一旦諦め、看護師の道を進もうとしていたことから「エイル」を名乗るようになりました。

-なるほど。昔からアーティストになりたかったんですか?

エイル はい。幼少の頃から歌うのが好きで、家に帰っても淡々と一人で歌っているような幼稚園児でした。合唱コンクールでも、人より目立とうとして大きな声で歌ったり…。今思えば、ちょっと迷惑な子どもですよね(苦笑)。そんなこともあり、ずっと歌手を目指していたのですが、今から3年ほど前に「歌手の道は無理かな…」と思い、歌を趣味の範囲で留めつつ、ネットに動画をアップしていたという経緯があります。

-動画はどれくらいアップしていたんですか?

エイル 動画のアップ頻度はかなり低かったのですが、たまたま1つ目の動画をアップした際、「ワンピース」のエンディング曲などを手掛けていた安田史生さんの目に留まり、話が一気に動き出しました。

-安田さんから突然連絡がきたということですよね。びっくリしませんでしたか?

エイル びっくりしました(笑)。最初は半信半疑だったんですが、実際にお会いして説明や楽曲をお聞きし、それが縁で安田さんが私の歌の動画のお手伝いをしてくださるようになりました。その交流の中で安田さんが雑誌に企画を持ち込み、「リスアニ!vol.5」の付属CDとして、オリジナル曲を添付して頂けることになりました。その後、驚くくらいのスピードで話が進み「Fate/Zero」のタイアップも決定したという流れです。

-「Fate/Zero」のエンディング曲「MEMORIA」で10月にデビューということですが、デビューが決まった心境はいかがですか?

エイル 第一報を聞いたときはまったく実感がわかず、1週間後にようやく「決まったんだ!」と受け止めることができました。

-シンデレラストーリーですね。

エイル ありがとうございます。私、年初のおみくじは「吉」だったんですよ…(苦笑)。

-話が進み始めたのはいつ頃からですか?

エイル 春頃からですかね。瞬く間に人生が変わりました。じゃんけんで自分が勝ったりすると怖いです。運を使ってしまっているような気がして…。人生、つまづき始めるといっきに下降しますもんね。欲をかかずに、謙虚でいたいと思います。ただ、ゲームに対する物欲センサーは敏感ですよ(笑)。

-そんなエイルさんですが、顔を隠しているビジュアルも話題になっていますね。なぜ顔を隠しているのですか?

エイル 以前からブログをやっていて、そのブログの一番目の日記に自分の顔を載せているのですが、それがマスクをした画像なんです。初めからそのスタイルだったので、現在も同じようなスタイルでやっていこうと思い、このように顔を隠しています。

-今後顔出しのご予定は?

エイル うふふ、秘密です(笑)。

■趣味はネトゲ―最盛期は1日21~22時間

-「ゲームに対する物欲センサー」という言葉がでてきましたが、エイルさんのご趣味は?

エイル 学生時代はポケモンの擬人化が楽しくて、描いては友達と見せ合い、いじりあうという遊びをしていたのですが、最近はゲームが趣味です。大好き!

-どんなゲームが好きですか?

エイル 買ってクリアしては売って、売れたお金でまた新しいゲームを買うというサイクルなので入れ替わりが激しいですが、これまではスーファミ、プレステ、プレステ2、PS3、Wii、64、PSP、DS、ゲームボーイなどの一般的な家庭用ハードは一通り遊びました。少し前は箱○(=Xbox 360)でもよく遊んでいましたが、最近はもっぱらPCのオンラインゲームです。対人戦が楽しいです!

-最近ハマっているタイトルは?

エイル 「真・三國無双オンライン」。敵が人間なので心理戦なんですよね。「私が今、ガードしているけど、相手は叉突矛だからチャージ3、めくりだから反転ガードしなきゃ」とか、そういう心理戦が楽しいです。対AIではなく、対人ならではですね。

-オンラインというと、課金は切っても切れない話題ですよね。

エイル 「モンスターハンター フロンティア オンライン」は、毎月ガンガン課金していました。洋服も化粧品も何も買わず、何より先にオンラインゲームに課金してしまうという…。最盛期は1日に21~22時間くらいやっていたかな。2~3時間寝て、起きてまたやるという生活スタイルで、まさに思考停止状態。

-ギルドに入ったりもしていたんですか?

エイル いいえ、ギルドには入らず野良です。ギルドに入ると色々と面倒なんですよね。人間関係もありますし、ダラダラせず効率よくプレーしたかったので野良のほうが気楽で…。素材出現率を調べて、「うわっ1%か!」と悶絶しつつも、出るまでやっちゃうという(苦笑)。

-ネトゲ廃人じゃないですか(笑)。

エイル でも、出ないんですよね、素材が…。今後は廃人にならない範囲でやっていきたいですね!オンラインゲームがなかったら、生きていけないです(笑)。

■北海道の歌姫は二次元・メード好き?

-ところで、札幌在住のエイルさん、撮影で秋葉原をまわってみていかがでしたか?

エイル 秋葉原はやっぱりいいところですね。2回目の訪問なんですが、いつか詳しい人にじっくり案内してもらいたいです(笑)。撮影時、「AKIHABARAゲーマーズ本店」に、水樹奈々さんと田村ゆかりさんの大看板が掲出されていましたが、憧れますね。私もいつかあの大看板を飾れたらいいな…。精進しなきゃ。あと、秋葉原のメード喫茶巡りもしたいです!

-メードさんは好きですか?

エイル 大好きです。メードさんって、すごく高くてかわいい声が出るじゃないですか。私、地声が低いので羨ましいです。その上、女の子らしく、ふわふわした感じも素敵ですし、クラシカルなメードさんの清楚で凛とした姿にも見とれてしまいます。メードさんのメードになってお仕えしたいくらい(笑)。

-執事はどうですか?

エイル 大好きです。特に、男装執事が好き!もう、イケメンでイケメンで…。声も低くてかっこいいんですよね。中性的で二次元寄りな雰囲気がたまりません。そういう意味で、男の娘もいいですね!「女の子なのかな?いや、男の子…?」という完全に女性でない中性的な魅力に、すごく二次元を感じますね。たまらんです!

-札幌にもメード喫茶などはありますよね。

エイル あります。行ったことありますよ。5年ほど前から北海道にもメード喫茶の出店が始まり、どんどん増えてきたのと同時に、「薄い本」(=同人誌)の販売店やアニメグッズショップも登場して、かなりオタク文化が浸透してきていると思います。ただ、アニメ放送に関しては、地域格差を感じますね。札幌だと地上波で放送していない作品ばかりで、ケーブルテレビに加入しないと最新作を見ることができなかったり、放送されたとしても関東から遅れをとっていたり…。東京はアニメがたくさん放送していていいな…。

■聖地巡礼に大興奮-エイルさんとアニメの関係

-アニメもお好きですか?

エイル もちろんです。「まもって守護月天!」が死ぬほど好きで、そこからアニメにハマり、「ひぐらしのなく頃に」でさらにアニメが好きになりました。「最終兵器彼女」もはずせないですね。あの作品、舞台が小樽をイメージしてるため、キャラクターのちせとシュウジが通っていた学校も、二人が戯れていた旭展望台も小樽に実在するんですよ。札幌から小樽がすごく近いので少し前に、友人と訪れました。

-聖地巡礼ですね。

エイル そうです。アニメを見た後に実在する場所に行く、いわゆる聖地巡礼初経験だったんですが、かなり感動しました。アニメで見ている光景が目の前に広がっているんですもん。あのときの興奮は言葉にできません。「最終兵器彼女」ファンの方は是非、小樽にいらしてください!

-新作アニメも、チェックしていますか?

エイル もちろんです!雑誌での情報収集と、アニオタの友人からのおすすめやクチコミをメーンにチェックしています。「あの花」(=「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」)と「まどマギ」(=「魔法少女まどか☆マギカ」)、最高でした!ちなみに、最近のお気に入りは「NO.6」で、注目作品は「妖狐×僕SS」(いぬぼくシークレットサービス)です。

-コミックマーケット80にも行かれたそうで。

エイル 北海道の同人系イベントには参加したり、売り子をしていたこともあったんですが、コミケは何もかも桁違いでした。北海道じゃ絶対にありえない人数でしたし、あんなに大きい規模で開催されることなんて北海道ではないので、大興奮してしまい珍しく高い声がたくさんでました(笑)。

■「Fate/Zero」ED曲抜擢―各種反応をバネに

-夏コミではエイルさんの歌をのせた「Fate/Zero」のPVも公開されましたね。

エイル 実は、「Fate/Zero」の映像クオリティーに見入ってしまい、周りから教えてもらうまでバックで私の歌が流れていることに気付かなかったんです(笑)。同行者さんに「ほら、エイルの歌が後ろで流れてるよ!」って言われて気付いたという(笑)。「あ、私の歌だ…」と不思議な気分でしたね。

-「Fate」シリーズは元々好きでしたか?

エイル 実はタイアップ前は深くは知らなかったんです。タイアップが決まり、既存の「Fate」シリーズに触れ、「Fate/Zero」の小説を読んでいるうちに作品に感情移入するようになり、今では大好きな作品の一つになりました。そんな、「Fate/Zero」エンディング曲に抜擢され、本当にありがたいです。アニメの主題歌を歌うのが私の夢の一つだったので、それが叶ったこともすごくうれしいです。

-「Fate」シリーズは、コアなファンが多い作品ですがプレッシャーはありますか?

エイル プレッシャーというよりも、ポジティブな意見もネガティブな意見も参考になりますし、言葉をいただけることだけでもありがたいです。無関心が一番怖いですよね。マイナスなことを考えても前に進めないので、ネガティブな意見をもバネにして、どう成長していくかを考えていく、そのスタンスを貫いていけたらなと思います。

-なるほど。今回のデビューシングル「MEMORIA」において、注目してほしいポイントはどこですか?

エイル サビの部分では特に感情の抑揚を意識して歌ったので、それが皆さんにうまく伝わったらいいなと思います。「Fate/Zero」のエンディング映像と照らし合わせたとき、是非、その感情を感じていただければと思います。さらに、作詞にも参加させていただいているので、歌詞にも注目してみてください。

-今後の活動予定やメッセージをお願いします。

エイル 今回、この機会に藍井(あおい)エイルという名前を知っていただき、9月の着うた配信と、10月19日発売のデビューシングル「MEMORIA」、そちらを是非聞いていただければと思います!

-最後に、今後の目標や夢を教えてください。

エイル まだまだ、歌の表現力が十分ではないと思うので、歌に感情を込められるように鍛えていきたいですね。歌っている途中に、感情移入して泣いてしまうこともあるんですが、後々、自分でそれを聞いても、そこまで感情が感じられないんですよね…。もっと上手に、皆さんに感情を届けられるようになれたらと思います。いつかはライブもしてみたいですね。

-そのとき、顔出しを(笑)?

エイル どうしましょう(笑)。マスクして歌うわけにいきませんもんね。それまでに考えておきます(笑)。

※次ページでは藍井エイルさんの撮り下ろし画像を多数掲載。

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