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「日本をお守りください」、伊勢神宮に被災者の安寧を願う「祈り」集まる-風日祈宮
(2011年03月14日)
伊勢神宮内宮にある風日祈宮(かざひのみのみや)に、地震で被災した人々の安寧を(あんねい)を願う「祈り」が集まっている。
同宮は、「五風十雨(ごふうじゅうう)」を祈る伊勢神宮別宮の一つ。風雨による災害がなく、適当な風と雨により五穀豊穣を祈願する「風日祈祭(かざひのみさい)」が毎年5月14日と8月4日に執り行われている。祭神はイザナギとイザナミの間に生まれた神とされる級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。外宮の風宮(かぜのみや)も同祭神。鎌倉時代、国難が起こったとき同宮(当時は「風神社」)への祈りから神風を吹かせ救ったとされる逸話が残る。
被災地へ祈りを届けようと同宮を訪れた人に話を聞くと、名古屋在住の川本恭子さんは「東北にも親戚がいるがまだ連絡が取れていないのでとても心配。ただただ無事を祈るだけ」、植村佳さんは「これ以上被害、被災者が増えないことを願うだけ」。大分県出身の永田茂さんは「自分にできることはしたいと考えている。できるだけ早い復興をお祈りする。幸せとは何かを考えさせられた」と神妙に話す。
20代の女性3人組は言葉なく手を合わせ、心を込めた。60代の男性は「今回の地震は尋常ではない。今は異常事態、国民が一致団結し英知と勇気を集結し何ができるか考え行動するとき。手をこまねいて何もできないと思っている人でも何かできるはず。その思い、祈りから全てが始まる。マスコミ、メディアは批判する時ではない。さらに国民が一致団結する方向に進むよう責任を持って報道してほしい」と訴えた。70代女性は「原発からの放射能が風向きいかんで被害を及ぼすと報道されているのを聞き、風の神様にこれ以上被害が及ばないようにお祈りに来た。日本をお守りください」と手を合わせた。
元伊勢神宮神職で伊勢神宮に関する著書を数多く持ち、現在は伊勢の文化を伝える五十鈴塾(宇治浦田)塾長の矢野憲一さんは「風日祈宮に架かる風日祈橋が最初にかけられたのは室町時代1498(明応7)年。その橋の南端擬宝珠(ぎぼし)に『太神宮風宮 五十鈴川御橋明応七年戌午本願観阿弥 敬白』と刻まれている。くしくもこの年、明応大地震が起こり浜名湖が海とつながる大津波が発生した。伊勢の大湊(おおみなと)や神社(かみやしろ)地区も水没、内宮は辛うじて大丈夫だったが外宮にも津波が押し寄せ伊勢だけでも1万人以上が亡くなったといわれている。しかしながら先人たちは力強く復興を遂げ、今を作っている。過去の教訓を生かし最善を尽くしてほしい」と勇気付ける。
【関連画像】伊勢神宮内宮別宮風日祈宮に祈りをささげる人々「津波」断続的-伊勢志摩でも漁船沈没、イカダ漂流被害も(伊勢志摩経済新聞)キャンドルナイト、太平洋を越え思い届ける(バンクーバー経済新聞)バンクーバーからも「日本がんばれ!」-地震復興支援(バンクーバー経済新聞)被災地への支援活動-救援物資・募金呼びかける(びわ湖大津経済新聞)
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