東京消防庁神田消防署は9月4日、ベルサール秋葉原(千代田区外神田3)で「防災・救急フェア in 秋葉原」を開催した。
昨年6月、「秋葉原無差別殺傷事件」があった現場でもある同会場。今回の企画は、「今後、二度と同様の事件が起こらないように」との願いを込めて、秋葉原電気振興会や各商店街組合・消防団・住人なども参加して行われた。
第1部では、国士舘大学ウエルネスセンター 田中秀治さんによる「秋葉原事件と応急救護の重要性について」をテーマにした講演や、消防署員による寸劇、PA連携(消防隊と救急隊の連携)による救命処置の実演が行われた。続く第2部では会場の3分の2ほどのスペースを使い、救急車・ミニ消防車の展示や非常食の実食のほか、心肺蘇生法とAED取り扱い訓練などを実施。スーツ姿のビジネスマンや近隣住民などが実際に訓練に参加した。
同日、「1日救急隊長」を務めた秋葉原案内所・メードガイドのマスダさんは「現在、秋葉原ではさまざまな防災などの取り組みが行われている。そうした中、誰でもすぐに実践できる防災・救急に関する知識を訴求するフェアを開催することで、秋葉原が安全な街というアピールにもなれば」と期待を寄せた。