バンダイ(台東区)は3月19日、秋葉原で「ガンプラ30周年プロジェクト」発表会を開催した。
「RG 1/144 RX-78-2ガンダム」を手にした西川貴教さん
1980(昭和55)年7月の発売から生誕30周年を迎えたガンダムのプラモデル「ガンプラ」。今年3月時点での累計販売数は4億個を突破したという。
同社は同シリーズの30周年を機に「ガンプラ30周年プロジェクト」を始動。現在、144分の1スケールのスタンダードブランド「HG(ハイグレード)シリーズ」(初~中級者向け)、100分の1スケールで外観だけでなく内部のメカ構造までこだわった「MG(マスターグレード)シリーズ」(中~上級者向け)、60分の1スケールでプロポーション、可動、内部メカニズムまで再現した「PG(パーフェクトグレード)シリーズ」(上級者向け)などのブランドで展開しているガンプラに新ブランドを立ち上げた。
「よりリアルな雄姿の追求」をテーマに144分の1スケール(全高約125ミリ)で、「MGシリーズ」レベルの外装・可動を備えた「RG(リアルグレード)シリーズ」を発表。第1弾商品として、初代ガンプラの発売日である7月24日、「RG(アールジー) 1/144 RX-78-2ガンダム」を発売する。価格は2,625円。
併せて記念イベントを開催。ガンダム関連商品の展示、体験、限定商品の販売などで構成される「ガンプラ30周年記念 GUNDAM SUPER EXPO」(東京ドームシティ プリズムホール、8月開催を予定)を皮切りに、全国主要都市を横断する「ガンプラEXPO Japan tour 2010」(9月~来年3月を予定)を開催する。
また、静岡県の東静岡広場で7月24日から開催されるイベント「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」に合わせ、同イベントの「RG 1 /1 ガンダムゾーン」に全高18メートルの実物大ガンダム「ガンプラ REAL(リアル) GRADE(グレード) 1/1 RX-78-2ガンダム」を展開。頭部が上下左右に可動するほか、約50カ所に発光ギミックを、両胸スリット部と足首部分、背中のバーニアなど14カ所にミスト噴射ギミックを内蔵。「ビームサーベル」を右手に持ち、富士山をバックに実物大ガンダムが静岡の大地にそびえ立つ。
同プロジェクトについて、バンダイ上野和典社長は「ガンプラが30周年を迎えられたのもファンや関係するすべての人のおかげ。ガンプラが発売されてあっという間に人気商品になり、模型店に子どもたちが殺到したことを思い出す」と振り返り、「(ガンプラの)リアリティーがファンの心をつかんでいるのでは。スタッフも常に技術の進化に奮闘しているほか、メード・イン・ジャパンにこだわり、静岡(バンダイホビーセンター)でガンプラを作り続けている。これからもこだわりのものづくりにチャレンジしていきたい」と話した。
このほか、コラボレーション企画「X42S-REVOLUTION 」を展開するT.M.Revolution西川貴教さんは「実際に店に並んで(ガンプラを)買っていた世代。ガンプラは、ものを自分で作るということを体験させてくれた」と話し、バンダイホビーセンターを訪問した感想については、「夢のような場所だった。実際に作っているみなさんと触れ合うことで、熱い情熱を感じた」とコメントした。