凸版印刷(千代田区神田和泉町)は5月27日、ソニー(港区)、KDDI(千代田区)、朝日新聞社(中央区)と電子書籍配信事業に関する事業企画会社(以下、企画会社)を設立すると発表した。
企画会社では、書籍・コミック・雑誌・新聞などを対象としたデジタルコンテンツ向けの共通配信プラットフォームを構築・運営する事業会社への移行と年内のサービス開始を進めるほか、4社が保有する技術やノウハウを結集し、出版社や新聞社などが「安心して」デジタルコンテンツを提供できる環境を整備し、国内最大級の電子書籍配信プラットフォーム構築を目指す。
他の企業にも門戸を開放し、事業への参加を呼びかける。企画会社と参加企業協議の下、発足する事業会社では出版・新聞コンテンツの収集・電子化・管理・販売・配信・プロモーションを手がけ、必要なシステムの企画・開発・構築・提供を行う予定。
日本電子書籍出版社協会代表理事を務める講談社の野間省伸副社長は「今回、配信事業に関する企画会社が設立されることをきっかけに、わたしども出版社の進める電子書籍がより早く、読者の皆さまのお手元に届く形が作られれば幸い」と設立趣旨に賛同するコメントを出しているほか、小学館、集英社などその他の出版社も同事業の設立趣旨に賛同しているという。
資本金と資本準備金は3,000万円(資本金1,500万円、資本準備金1,500万円)。出資比率は、各社25%。取締役は各社から指名の予定。設立は7月1日。