秋葉原とつくばを結ぶつくばエクスプレス(以下、TX)を運営する首都圏新都市鉄道(台東区)は6月6日、2010年度の営業実績を発表した。
通期営業5年目となる2010年度1年間の旅客輸送人員は1億222万人で、1日あたりの旅客輸送人員は、昨年度の27万人から約4.5%増加し、28万3,000人に。中でも、定期旅客の輸送人員は前年比6%増加した。
同社によると「景気低迷による出控えや、東日本大震災と計画停電による一部運休などの影響があったが、沿線開発の進行を背景に、開業以来TXが行う『安全・安定・安心』輸送に対する信頼が増したことや、利用客のニーズに合わせたダイヤ改正を毎年行い、利便性の高いサービスを提供していることなどにより、旅客輸送人員が順調に推移している」という。
併せて、決算も公開。経常利益は前期比25億9,900万円増加の26億2,900万円で、2期連続の黒字を計上。当期純利益は特別損失に災害復旧費など4億7,300万円を計上したことにより21億4,100万円となった。
これらについて、同社は「旅客輸送人員増に伴い、営業収益が昨年度に比べ約12億円増加。また、開業費償却終了に伴い、営業外費用が昨年度に比べ約13億円減少したことが主な要因」と説明している。