富士ソフト(神奈川県横浜市)は2月5日、「富士ソフト秋葉原ビル」(千代田区神田練塀町3)を竣工した。
同社は東京都都市計画局が2001年3月に発表した「秋葉原地区まちづくりガイドライン」に基づいて行われた公募で秋葉原駅東側ゾーンの土地を落札、2004年10月に着工し同ビルの建設を進めてきた。
敷地面積1,513坪、延床面積17,769坪で、地上31階地下2階建て(塔屋2階)の同ビルは「AKIBAから世界へ。New answer is here. ITを変える、ITソリューションベンダー」をコンセプトに掲げる。同社では同ビルを新たなシンボルタワーと位置付け、高レベルな設備を導入する。
導入する設備は10階の撮影スタジオや5.1チャンネルサラウンド対応のMAスタジオをはじめ、ユーザーのさまざまなニーズに対応する一気通貫のサービスを提供する「映像関連設備」のほか、同社独自のセキュリティー製品で防犯対策を展開する「セキュリティシステム」、2階・5階~7階には200人収容の大会議場から8人収容のセミナールームまでを用意し、利用者のニーズに合わせて利用ができる「会議室/セミナールーム」などを完備。加えて、震度7を越える地震にも耐えうる建築基準法の1.5倍の強度を確保した地震対策などを導入する。
同社では、同ビルの戦略的活用に映像事業の本格的な展開を挙げており、事業規模を向こう5年で100億円を見込んでいるほか、今後ビルに有する設備を使用し産学連携による研究開発や世界中から優秀な研究者、クリエーターを招き、「秋葉原から世界に向けて新しい話題や技術を発信し続けていきたい」(同社)としている。