東京メトロ(台東区)は2月23日、銀座線下町エリア(浅草~神田間)7駅のリニューアルデザインを発表した。
銀座線開業90年(2017 年)と2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、銀座線全駅のリニューアルを進めるため、アイデアを公募するデザインコンペを実施している同社。
今回の7駅のデザインは、コンペ入賞作品のアイデアやユーザーへのヒアリング結果などに基づき、駅デザインの基本方針を整理。下町エリアの地域性・特徴をデザインで表現することで統一感を持たせたほか、街の近さやつながりが感じられるような空間づくりを行ったという。各駅が持ち合わせている歴史的な背景、立地環境などの個性もデザインに取り入れた。
各駅のデザインのテーマは以下。浅草=祭りの街、田原町=道具の街、稲荷町=たたずむ街並み、上野=美術館のある街、上野広小路=上品な横丁、末広町=電気の街、神田=昭和のオフィス街。
中でも末広町駅は、秋葉原の北の玄関口として外国人や観光客に対して訴求力のある「出迎えのデザイン」として「electric gate」をコンセプトに掲げ、ホームは照明器具による実際の光「実の光」と鏡面仕上げに反射する「虚の光」の交錯で同テーマを表現。改札口はゲート状のデザインと躍動感ある光によるアイキャッチを設け視認性を向上。渋谷方面ホーム階から地上まではエレベーターを新設し、利便性の向上も図る。
今後、今年から順次工事着手し、2020年までにバリアフリー化などを含め7駅のリニューアルを完了する。