セキュリティーソフト「ノートン」は7月16日、秋葉原で「ノートン オンライン調査 子どもの安全なインターネット利用」に関する結果を発表した。
同調査は、4月~5月に日本全国の消費者1020人を対象に行ったインターネットセキュリティーについてのオンライン調査のうち、子どもを持つ保護者577人に対して、子どものインターネット利用状況に対する保護者の理解と関与について調べたもの。
調査の結果、保護者の88%が子どものオンライン行動を正確に把握していないことが明らかとなった。インターネットを利用するに当たり、保護者が子どもと話し合ったことがある人は45%で半数以下。話したことがある内容の上位は、「性に関する話題を避けること(45%)」「ソーシャルメディア上のプライバシー設定を利用すること(43%)」「インターネット上で使う言葉に注意すること(40%)」。
ネットいじめについては、66%の保護者が「自分の子どもはネットいじめにあったことがない」と回答。実際にネットいじめにあったことがあると回答した人は3%、32%の保護者は子どもがネットいじめにあったことがあるかどうかわからないと回答した。
多くの保護者が、子どもがインターネットでさまざまな危険にさらされる可能性について懸念しているものの、インターネット利用に対するルールや、利用する機器の保護設定を行うなど、なんらかの対策をとっている保護者は3分の1(36%)だった。
調査結果について、ノートン統括事業本部本部長アリエン・ヴァン・ブロックランドさんは「子どもたちが安全にインターネットを楽しむためには、保護者が子どもたちのインターネットでの活動を理解し、危険性について話し合いの機会を持ち、適切な利用のための知識やスキルを付けさせることが大切」と話している。
一方、同発表会にゲストとして登場した「モーニング娘。」OGで3児の母である辻希美さんは約10年前、「辻希美 エロ画像」で検索した際に身に覚えのない内容だったので、気になってクリックしたところワンクリック詐欺の被害に遭ったことがあると明かし、振り込みの督促が来るなどの事態に悩んだ末、母親に相談したところ止められ、振り込みを未然に防げたという。
辻さんは「宿題の調べ物をはじめ、子どもでもインターネットに触れる時代になり、親御さんは心配が尽きないと思う。ぜひノートンにお世話になって安全な毎日を過ごしてもらえたら」とアピールしていた。