国土交通省は8月25日、羽田~秋葉原間の舟運の実現を目指した社会実験を行うと発表した。
同実験では、羽田空港から東京都心部への舟運の可能性を検証するため船便「羽田秋葉原運河探検クルーズ」を運航し、採算性や利用者動向を確認するほか、利用者へのアンケートを通じて改善点を洗い出す。
コースは、(1)品川・天王洲発10時30分発~羽田空港船着き場着11時20分、(2)羽田空港船着き場発11時30分~秋葉原・万世橋着14時、(3)秋葉原・万世橋発15時~羽田空港船着き場着17時30分。大型船では航行困難な海老取川や神田川を小型オープン船で通り抜ける。
同省によると、羽田空港から東京都心部間の最短ルートの定期的な航路設定は初の試みだといい、1930(昭和5)年竣工の万世橋たもとの船着き場の活用や神田川、隅田川、京浜運河に架かる橋梁(きょうりょう)群30橋以上が同コースの見どころ。日本文化を伝える一つの取り組みとしてインバウンドもターゲットにする。秋葉原で下船した客には、秋葉原の街や名所を案内する有料オプショナルツアーも。
実施期間は9月19日~26日。料金は(1)=大人2,900円ほか、(2)=大人2,380円ほか、(3)=大人1,620円ほか。予約は運航会社・ジール(港区)のウェブサイトで受け付ける。