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秋葉原「こまきしょくどう」で木おけ職人らがトーク 醸造用巨大木おけ展示も

木おけの搬入後、展示コーナーで挨拶をする山本さん

木おけの搬入後、展示コーナーで挨拶をする山本さん

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 秋葉原「CHABARA(ちゃばら)」(千代田区神田練塀町8)内の精進料理カフェ「こまきしょくどう-鎌倉不識庵-」で3月4日、「木桶職人復活プロジェクト」のトークイベントが開催された。

プロジェクトへの想いが書かれた巨大木おけ

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 高齢化が進む木おけ職人の技術を伝えていくために発足したという同プロジェクト。2011年秋、香川県小豆島にある創業150年のしょうゆ醸造蔵「ヤマロク醤油」の山本康夫さんが、幼なじみの大工の友だちに「木おけを作ってみないか」と呼び掛けたのが始まり。

 山本さんは「今のままでは木おけ職人がいなくなり、木おけならではの天然の発酵調味料を孫やその次の世代が口にできなくなってしまう危機感から、大阪の職人さんに弟子入りして自分たちで木おけを作り始めた」と話す。

 山本さんによると、和食の基本となるしょうゆやみそ、みりんなどの発酵調味料を醸造する大型の木おけを作ることができる職人は現在、全国にわずか6人しかいないという。

 トークイベントでは、山本さんと一緒に木おけ職人に弟子入りした大工やおけ職人たちが参加。巨大な木おけを製作する時の苦労話や、木おけに対するそれぞれの思いなどを共有した。

 合わせて、「CHABARA」内にある「日本百貨店」に同日から、小豆島から搬送した醸造用の巨大木おけの展示を開始。山本さんは「50年、100年後でも漏れない木おけを作っていきたい」と意欲を見せる。

 日本百貨店の営業時間は11時~20時。

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