特集

静岡ホビーショー2007年のアキバ市場新製品先取り特集

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■ 第46回静岡ホビーショー

【タミヤ】

場内で一番の出展規模を誇ったタミヤのブースでは、同社の主力であるプラモデルやラジコン、ミニ四駆などを展示。

(ホットショット2007)
1985年、同社が初めて発売した四駆バギー「ホットショット」の復刻版。復刻を望むファンの声に応えるかたちで、今年7月の発売を予定。展示の前では現役当時を懐かしむ人々が足を止めていた。

(フォード F350 ハイリフト フルオペレーションセット)
走行に同調したエンジン音やシフトチェンジ音などのサウンド演出や車体振動、ライト点灯、MP3プレーヤーと連携させることで音楽を流すことも可能だというフォードF350のラジコン。会場ではデモンストレーションを行なっており、きらびやかな車体とエンジン音が印象的だった。発売は7月を予定。

(日本特型潜水艦 伊-400)
潜水艦から特殊攻撃機「晴嵐」を発進させてパナマ運河を攻撃する伊-400の1/350スケールモデル。船体には同機を精密に再現すべく細かな彫刻を施す。また、格納筒は内壁まで再現されており、内部に爪の先サイズの3機の「晴嵐」を収納した状態で組み立てることが可能。発売は7月を予定。

【バンダイ】

バンダイのブースではボトムズを始め、BB戦士や劇場版エヴァンゲリオンの新製品を展示。中でも注目を集めていたのが、ガンプラMGシリーズ100体目。

(武者ガンダム)
今年20周年を迎えるSDガンダムのプラモデルシリーズ「BB戦士」のコーナーの前にたたずんでいたのは鎧兜・刀を身に付けた武者ガンダム。その姿は圧巻。

(MGシリーズ100体目)
1995年の第1作品目以降、ガンプラの定番として多くのファンをもつマスターグレードシリーズの100体目「∀(ターンエー)ガンダム」が同会場で発表となった。発売は今夏を予定。また、コーナーではデザイン画や試作品のほか、これまでリリースされてきたシリーズ作品が一挙に展示され、注目を集めていた。

(日本名峰コレクション)
山と渓谷社の協力のもと、名峰を卓上サイズで立体地図化したという渋い商品。団塊世代をターゲットに7月発売予定。

【東京マルイ】

モデルガンの代表メーカーとして名を馳せている東京マルイ。新作モデルの展示やデモのほか、同社のZゲージ鉄道模型参入表明で話題となっていた商品「PRO Z」もついに一般公開された。

(エアーソフトガン)
現在販売中の電動ガン89式小銃に、ストック折りたたみモデル「89式5.556mm小銃<折曲銃床式>」が新たに追加され7月に発売を予定。場内では同商品を実際に手にし、重みを確かめる人の姿も。そのほか、「SCORPION vz.61」や、「SIG SAUER P226 Rail」などの展示・デモンストレーションを行なっていた。

(PRO Z)
免許証よりも小さい車両に常時点灯システムを搭載するほか、建物に証明用LEDを標準装備する同シリーズがついに一般公開。ブースではデモ走行が行なわれた。

【トミーテック】

鉄道模型に強いトミーテック。ブースでは鉄道模型のTOMIXや1/150スケールのコレクションシリーズ・鉄道むすめ・ドッツなどの新商品が展示された。

(鉄道むすめ)
「鉄道むすめvol.4」の原型やイラストの展示や、キャラクターソングCD・ドラマCDの発売も告知。また、「鉄道アイドル」で知られる木村裕子さんがイベントMCとして登場し、商品紹介も行なった。

【ハセガワ】

ブースではハセガワを象徴する1/32、1/48、1/72、1/200サイズの飛行機シリーズを多数展示。会場では6月に発売予定の「日本に昂ぶる」シリーズ最終章で旧日本軍戦闘機「川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕」をリリースすることも発表した。

(TF-14B/Cフェイ・イエンwith ブルー・ハート/パニック・ハート)
「電脳戦機 バーチャロン フォース」のコーナーでは「TF-14B/Cフェイ・イエンwith ブルー・ハート/パニック・ハート」が展示され、戦闘機などの展示作品が多い中、異彩を放っていた。

【青島文化教材社】

同社が手がける1/43ダイキャスト・ブランド「DISM(ディズム)」からリリースとなる「シルビア」「ハイエース」などのほか、観光・高速バスなどのプラモデルが多数展示されていた。また、クラクション音やエンジン音のほかLEDライトを搭載したデコトラ(デコレーショントラック)のラジコンについては実際に触れることができ、商品の前は人影が途絶えなかった。併せて、イラストレーター山下しゅんやさんとのコラボフィギュア「Rudy」も展示された。

(男一匹桃次郎)
「トラック野郎」シリーズからリリースとなるラジコン「男一匹桃次郎」。デコトラを再現し、ライトの点灯や、エンジンの空ぶかし音を出すこともでき、場内のコーナーでは画像手前にあるスイッチボタンで実際に確認することも。7月下旬発売予定。

(Rudy)
イラストレーター山下しゅんやさんのオリジナルキャラクター「Rudy」をPVC製塗装済み完成品フィギュアとして立体化した商品。肉感的表現でかわいさと色っぽさを演出する。

【壽屋】

秋葉原駅前にショップを構える壽屋ブースでは「天元突破 グレンラガン」のプラキットや、「スターウォーズ」のシリーズフィギュア、「攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG」の「ジガバチAV」、「新魔大聖デモンベイン」の「デモンベイン」などのほか、「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION」から「PTX-003C アルトアイゼン」の1/100プラキットの発売を発表。

(天元突破 グレンラガン プラキット)
現在放映中のテレビアニメ「天元突破 グレンラガン」のプラキットがシリーズとして今秋始動。会場では「グレンラガン」のほか「グレン」「エンキ」の原型が展示されていた。

(アルトアイゼン)
「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION」から「アルトアイゼン」の1/100スケールプラキットが会場で発表。以前に1/144スケールを発売しているが、同スケールでは表現しきれなかったディテールやギミックを1/100スケールでは再現。パイロットである「キョウスケ・ナンブ」も付属する。発売は今秋を予定。

(メカニカルチェーンベース)
メカやプラモのディスプレー台となる商品。スタンダードなプラスチックケースとは一味ちがった、臨場感あふれるディスプレーが可能となる。

【近藤科学】

秋葉原では2足歩行ロボット「KHR」シリーズで馴染みが深い近藤科学。今回はラジオコントロール機器ブランド「KO PROPO」製品をメーンに出展していたが、一般公開日には「KHR」ロボも登場し、いつもの愛らしい動きを披露してくれた。

■ 陸上自衛隊車輌展示

静岡ホビーショーでは併せて、自衛隊静岡地方協力本部、陸上自衛隊富士学校 (富士教導団) 、海上自衛隊横須賀地方総監部募集支援班の協力のもと陸上自衛隊の車輌展示も行なわれた。

展示は民間イベント初の陸上自衛隊車両展示として2004年の第43回から開始。車輌付近には複数の現役自衛隊員が常駐しており、疑問や質問に気さくに答えてくれるほか、写真撮影にも気軽に応じてくれる。今回展示されていたのは、「89式装輪装甲車」「87式偵察警戒車」「軽装甲機動車」と偵察バイクの4台で、実際に触れることができた。

また、子ども用のヘルメットや迷彩柄ジャケットなども用意され、「なりきり」自衛隊員となって写真撮影が可能。普段の生活では接点のない自衛隊車輌や隊員と触れ合う、数少ないチャンスだ。

■ グランシップトレインフェスタ★2007

「静岡ホビーショー」関連イベントの一環として「グランシップトレインフェスタ★2007」が静岡県文化財団主催のもと、開催されていた。

会場では、全国の鉄道模型クラブ・同好会による鉄道模型のデモ走行や、N ゲージの体験コーナー、鉄道写真展などのほか、鉄道会社の制服を身に付けての撮影コーナーや、静岡県内の駅弁の販売、静岡県内鉄道会社による物販ブース、ミニSLの乗車会などが行なわれ、鉄道の魅力を味わえるイベントとなっていた。

(メーンホールでの鉄道模型コーナー)
全国の鉄道模型クラブ・同好会らが参加し、フル編成約5000両の「Gゲージ」「0ゲージ」「Nゲージ」が場内をところ狭しと走行する姿は圧巻。参加するクラブの構成員は子どもからお年寄りまでと年齢層も幅広く、鉄道愛に年齢の垣根がないことを感じさせる。

(県内鉄道会社の物販ブース)
県内鉄道会社の物販ブースでは、JR貨物や静岡鉄道、大井川鉄道などが出展。各社オリジナルのキーホルダー、タオルなどのグッズのほか、変り種では実際に使用されていたつり革や、標識、改札はさみなどもラインアップし来場者を楽しませてくれる。

■ タミヤ・オープンハウス(企業見学会)

こちらも、一般公開日に「静岡ホビーショー」関連イベントの一環として開催。タミヤ本社のロビーをはじめタミヤ歴史館のほか、プラスチックモデルのコアとなる金型製造部門や、射出成形部門、企画開発部門やデザイン部門までも一般公開。普段見ることができない「世界のタタミヤ」の内部を探ることができる。

(タミヤ歴史館)
木製模型時代の製品から、戦車、車、レーシングカーなど歴代の製品を展示。また、戦艦三笠の1/50スケールや、洋艦鳥海の1/180スケールも置いてあり、精巧な創りに思わずため息が出てしまう。

(社内コンテスト作品)
社員有志が作品を持ちより楽しむ「タミヤ社内コンテスト」の作品も展示。世界でも有数の模型メーカー社員が手がける作品は、やはり、どれもクオリティーが高く「プラモデルが好き」「タミヤが好き」という雰囲気が伝わってくる。

(本社屋上)
屋上ではダンガンレーサーのフリー走行コースや、ラジコン戦車の体験走行コーナーも設けられ、夢中になって遊ぶ子どもたちの姿が印象的だった。

■ 取材を終えて

静岡模型教材協同組合によると昨今、プラモデル業界における各メーカーの新製品開発力の低下が年々進んでおり、発展の目覚しい中国メーカーなどの諸外国製品の販売に注力するメーカーも増加しているという。また、プラモデル市場はすでに熟成された市場でもあり、往年に較べ業績はここ数年は横ばい。

しかし、今回の会場には全国津々浦々から、プラモデルやラジコン、鉄道などのマニアが7万人を超える程多数押し寄せ、真剣な眼差しで熱心にスタッフとやり取りをしていた。海外ものではありえない職人達の匠の技を集約した商品を見るために、子どもを連れた父親やファミリー層なども多数来場していた。そうした親子2代に渡ってプラモデルというジャンルが受け継がれていく様も体感できた。

プラモデル業界は厳しい現状にあるのは事実かもしれないが、未来に向けて更なる革新をしてくれるものと期待したい。時代の変化に即した新たな需要創造に向け努力するプラモデル業界の動向に、今後も注目していきたい。

第46回静岡ホビーショー

■ はみだし記事

編集部がホビーショーで見つけたあんなもの、こんなものをご紹介。

(静岡おでん)
秋葉原のおでん缶とは、ひと味もふた味もちがった元祖静岡おでん。黒い煮汁にひたされた黒はんぺんは格別。

(静岡ホビーショー仕様の安倍川もち)
安倍川もちのやまだいちと、タミヤがコラボレーションし、ホビーショー限定で特別パッケージの安倍川もちを販売していた。

(自衛隊 撃せんべい)
自衛隊の施設内でのみ販売しているという自衛隊オリジナル商品「撃せんべい」を発見。ほかにも、撃カレーや撃まんじゅうもラインアップしていた。

(京商あめ)
京商のブースでは、京商キャンディーを配布していた。製造を手がけたのは金太郎飴本店で、1人2個まで持ち帰り可となっていた。

(自衛隊パッケージの缶詰パン)
タミヤのブースでは、イラク派遣の際、自衛隊員に実際に提供されたものと同じ缶詰パンが販売されていた。味はミルクとコーヒーとあずきの3種で中身は普通のパン。

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