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インタビュー2014-07-18

東京マルイに聞いた-盛り上がりを見せるサバゲーの今

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お台場・ヴィーナスフォートへのフィールド出店や、サバイバルゲームファッション専門ウェブの開設、街コンの派生系「サバイバルゲームコン」の開催など盛り上がりを見せるサバイバルゲーム(以下、サバゲー)。昨今の状況について、秋葉原での大型イベントを控えるエアガンメーカー国内最大手・東京マルイの広報島村優さん(以下敬称略)に話を聞いた。

■女性・初心者増加-その要因は?

-サバゲーが盛り上がりを見せていますが、御社ではいつ頃からその兆しが見えましたか?

島村 2~3年前でしょうか、エアガンの売れ行きが伸び出した頃から盛り上がりを実感しています。

-売り上げはどれくらい伸びたんですか?

島村 業界のさまざまな方の意見を総合するとミリタリー業界で2割~3割ぐらい増えている感じでしょうか。元々、売り上げが乱高下する市場ではなく一定のラインで微増していましたが、当社の場合、3年ほど前から生産しても需要に追いつかず、お客様が市場で商品を買うことができなくなる事態が発生し出しました。弊社製品のほとんどが「メイドインジャパン」であるため、部材もすべて国内で調達し、且つ手作業で組み立てているので急な増産に対応出来ず…。問屋様やユーザー様に「欲しいのに買えない」というお叱りのお言葉をかなりいただきました。その後、弊社もラインを増やして生産の仕組みを変更するなどの施策を講じましたが、現在でも多少の品薄感があります。

-エアガンの生産が追いつかなくなるほどサバゲー人口が増加しているということですが、どんなサバゲー参加者さんが増えたのですか?

島村 女性や初心者が格段に増えましたね。

-その要因は?

島村 僕らもこれだと断定は出来ませんが、色々な要素が重なっているんだと思います。例えば、テレビゲーム=主にFPSから入って来る人や、女性の場合は「ストレス発散になる」「ダイエットに適している」などの理由のほか、肉食系女子と呼ばれるような方が目をつけて参加し出したという傾向があるのではないでしょうか。

-なるほど。

島村 さらに、芸能人の「サバゲーをやっている」といったテレビでの発言が輪を掛け、今まで興味のなかった人までが注目するようになりました。公言している芸能人で言うと劇団ひとりさんやインパルスの板倉さん、KAT-TUNの中丸さん、黒木メイサさん、片瀬那奈さんなどなど。男性女性に限らないのもポイントですね。

-番組でM4を撃ってましたね、黒木さん(笑)。

島村 もっと言えば、戦争を経験した世代ではなく、現在30代~40代つまり子どもの頃から玩具の鉄砲で遊んでいた世代が親になり、自分の子どもたちに抵抗なく買ってあげているという要素もあります。18歳未満は全国の条例があるためサバゲーを経験するのは難しいですが、エアガンとしては18歳未満でも楽しめる製品も販売しているので、この層の購入者も多いですよ。

-フィールドも増えましたよね。

島村 そうですね。サバイバルゲームフィールドも数多く、それも身近に出来だして気軽に行けるようになりましたね。

-何カ所くらい存在するんですか?

島村 全国で約150カ所ほどでしょうか。今では衣裳も銃もレンタルでき、「手ぶらでサバゲー」が楽しめるので参加者としては気楽ですよね。

-フルで装備を揃える場合、お金がかかりますもんね。

島村 もっと言うと、昨年はテレビアニメ初となるサバゲーをテーマにした作品「ステラ女学院高等科C3部」が放送されたり、サバゲーブームに目をつけた出版社がさまざまな角度から本を出したりと、以前は「暗い」「オタク」「戦争ごっこ」というイメージだったサバゲーが、昨今では「ファッション」「スポーツ」「楽しい」などポジティブなイメージが広がりつつあります。実際にファッション系の雑誌社や企業がサバゲーを取り込もうと力を入れ出しましたしね。

-なるほど。

島村 さらに、女性が入り込んでくることでそこに群がる男性たちが加わるといった流れもあります(笑)。メーカーとしては、サバゲーの裾野が広がり、プレーヤーが増えるのは良い流れだと思っています。

■「サバゲーマーは紳士」-古参・新参の棲み分け

-女性が入り込んでくることによってそれに群がる男性たちが加わる…下心が見えてその流れを嫌がる古参のサバゲープレーヤーさんもいますか?

島村 確かに、初心者の方が入ることによってルールやマナーが守られないという声をフィールドのオーナーから聞いたことがあります。もちろん初心者ですからルールやマナーを知らないので、しょうがない部分もありますが…。ただ、そのオーナー曰く「彼らにルールとマナー教えるのが僕らの責任でもあるし、延いてはそれがユーザーを増やすことになりますから」とも言っていました。

僕も個人的にサバゲーを主催しますが、サバゲーを知らない皆さんが思っている以上に「サバゲーマー」は紳士ですよ。ベテランは、初めての参加者や女性に対してゴーグルの着用やマガジンの装着、バレルコントロール、サイトの調整を教えてあげたりしています。将来的に、そこで教わった初心者の方がその流れを継承し、自分がステップアップした時に初心者の方に教えるといった構図があります。

もちろん、全員が全員とは言えませんが、一見さんをお断りする極めたゲーマーたちは、すでに身内だけでチームを作ってフィールドを貸し切り、そのコミュニティーで楽しんでいるので、女性が参入することでそれに群がる男性が増えるのを嫌がるというのはないと思いますよ。ショップが行う定例会などはさまざまな方が入り混じるので嫌がる方もゼロではないかもしれませんが、みんなで楽しんでいるイメージの方が強いですね。

■秋葉原での大型イベント、満を持して開催

-エアガン業界でいい流れができている中、満を持してのイベント開催ですね!エアガンメーカーさんによる秋葉原での大型イベントはなかなかないですよね。

島村 元々、単独でイベントを開催したいという希望は以前から持っていました。ただ、ホビーショーという大きなイベントに「春」と「秋」の2回参加しているので、なかなかチャンスがありませんでした。ベルサール秋葉原にも何度か打診したんですが、人気会場なのでこちらの希望する日程が取れなかったりとうまくいかず…。

しかし、せっかくエアガンブームが来ているので無理してでも開催するしかないという判断の下、今年初頭から再度動き始めました。そういう時は神風が吹くものですね。弊社の希望した7月末の日程で丁度ベルサール秋葉原の会場キャンセルが出たという朗報があり、即決しました。

秋葉原はホビーの街であり、エアガンショップも多数存在する街です。イベントを開催するには秋葉原しかないですよね。

■ユーザーの拡大と「初」への挑戦-東京マルイの今後

-新製品の展示やシューティングレンジの設置などなど、個人的にも楽しみにしています!最後に、東京マルイさんの今後の取り組みや展望をお聞かせください。

島村 今回の秋葉原のイベントもその1つになりますが、やはりユーザーの拡大が必要不可欠です。そのユーザーは大きく2つに分かれると思います。「既に東京マルイを知っている・買っているユーザー」と「東京マルイを知らない、エアガンも触ったことがない人」。

僕自身が子どもの頃から東京マルイの「アイディア」と「技術力の高さ」に魅力を感じていたように、「既に東京マルイを知っている・買っているユーザー」様に対しては、「さすがマルイ!」と言っていただける様なものづくりを心掛け、これからも魅力溢れる革新的な製品を提供していくのが大事だと思っています。

一方、「東京マルイを知らない、エアガンも触ったことがない人」に対しては、エアガンに触れる機会を多く設けることで、その魅力を感じとっていただければ嬉しいですね。例えば何気なく見ていたドラマのエンドクレジットに東京マルイのロゴを見たとか、アクション映画やゲームに出ている銃が気になったので調べてみると東京マルイだったとか。間接的に「銃」=「悪いモノではない」というイメージを与えることは、ゆくゆくは「銃」=「東京マルイ」、「エアガン」=「楽しい」といったポジティブなイメージを拡散することになると思っています。

すべてのファン、もしくはこれからファンになっていただくユーザーに対して、常に前向きで魅力ある製品を提供し続けると共に、今まであまり東京マルイとして行ってきていないような、初めての試みにも積極的にチャレンジしていきたいと思っています。

-テーマパークとのコラボレーションなども話題になっていましたね。

島村 昨年、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪)でエアガンを使うアトラクションが稼動したり、ハウステンボス(長崎)でも同じくエアガンを使用したアトラクションを開始したり、スキー場が夏の集客率を高めるためにサバゲー場を開設したりと、今までにない「初」が至る所で動き出しています。昔から行ってきた地道な活動が、ここにきて少しずつ芽吹き始めました。

エアガン、サバイバルゲームはさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。ゲームの勝ち負けにこだわる人、ゲームはしないけどコレクションする人、コスプレを楽しむ人、自分の装備品を見せたい人、射撃を楽しみたい人…十人十色。全員がシンクロするわけではないですが、共通しているのはそこに「エアガン」があること。

東京マルイは、その魅力の原点である「エアガン」をこれからも提供し、皆さんを常にワクワクさせ続けていきたいと思っています。

-ありがとうございました!

■東京マルイフェスティバル in ベルサール秋葉原1F 開催概要■
開 催 日:7月26日(土)10時~17時30分(最終入場は17時15分)/7月27日(日)10時~17時(最終入場は16時45分)
会 場:ベルサール秋葉原1階(東京都千代田区外神田3-12-8)
入 場 料:無料
主 催:株式会社東京マルイ

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