■表題曲初の作詞に挑戦-「作品に忠実に」
-さてさて、8月20日にテレビアニメ「ソードアート・オンラインII」のエンディングテーマで、春奈さん6枚目のシングル「Startear」を発売されましたが、どんな曲に仕上がっていますか?
春奈るな 今回、表題曲では初となる作詞を手がけさせていただいたので緊張したのと、私も好きな作品「ソードアート・オンライン」の楽曲ということで、作品に忠実になろうと意識しました。「Startear」の歌詞は、劇中に出てくるヒロイン=シノンちゃんの心情を表現していますが、聴いて下さっている方の心にも寄り添えるよう作詞しました。元々、詞を作るのが好きで、小学4年生の時から詞に目覚めてネットに投稿していたので、今こうやって作詞に携わることができて幸せです。今回の場合は、「ソードアート・オンライン」の小説を読んで、シノンちゃんがどういう気持ちを抱いているのかなどを箇条書きでメモにまとめて、それを元にメロディーライン関係なく詞を作って、メロディーをいただいてから改めて詞に入れた言葉を省いたり、必要な言葉を入れたり組み立てたりして作っていきました。
-「ソードアート・オンライン」や「Fate/Zero」、「〈物語〉シリーズ」など、春奈さんはタイアップ作品に恵まれていますね。
春奈るな はい、おかげさまで!ただ、アニメ作品のタイアップ楽曲の場合、毎回プレッシャーはあります。作品のオープニングとエンディングってすごく大きな存在で、心に残るものだと思うんです。ふと、作品の一場面を思い出した時に、頭の中で曲が流れてきたり。作品の世界観を絶対に壊してはいけないという意識があるので、受け入れてもらえるかどうか常にドキドキしています。
■ツイッター、ファンレター、握手会-「いただける言葉すべてがありがたい」
-最近ではツイッターなどのツールによって、ファンの声が届きやすくなりましたね。
春奈るな そうですね。感想をいただけるとすごくうれしいです。中でも、手書きのファンレターっていいですよね。今って、手紙を書く機会が少ないじゃないですか。余談ですが、ハマっているスマートフォン向け恋愛カードゲームで、キャラクターにラブレターを書いて送る企画があったので、私、それに参加したんです。彼への愛を綴った文章と、彼の写真を貼ったりしたリアルなラブレターを3通書いて送りました!結果はダメでしたが…(苦笑)。で、公表されたグランプリの方のラブレターの表現力に驚愕しましたね!本当に、手紙が持つ力って素晴らしいです。
-中には辛辣な意見もあるのでは?
春奈るな ありますね。デビュー当時はショックを受けたりもしましたが、辛辣な意見って自分が改善すべきポイントがダイレクトに伝わってくるので、今ではきちんと受け止め、参考にさせていただいています。ポジティブな意見もネガティブな意見も、いただける言葉すべてがありがたいです。
-ファンとの接点として握手会も開催されていますね。
春奈るな イベントの中では握手会が一番好きです!握手会で生まれる会話も楽しいし、自分のことを知ってくれているだけでもうれしい。わざわざ来てくれるのもありがたいです。ライブに関しては、ワンマンを経験したことで皆にどうやって歌を伝えていけばいいのかが明確になりました。開演前はいつもドキドキ緊張しているんですけど、ライブ中に来てくださった方の表情を見ていると感極まって自然に涙が出そうになったりします。
-最近ではたくさんのアニソンシンガーがデビューしていますが、他のアニソンシンガーに対するライバル意識はありますか?
春奈るな アニソン界はライバル意識を全然感じないです。皆、同じシーンで活動している仲間です。デビュー当時は「他のアニソンシンガーさんと、どういう風に付き合っていけばいいんだろう」と不安だったんですが、いざ中に入れてもらったらみんなすごく優しくて居心地がいいです。
-海外でもライブを開催されていますね。海外のファンの反応はいかがですか?
春奈るな どの国に行ってもアニメ愛を感じます。「日本のアニメってこんなに浸透してるんだ」とうれしくなりますね。ライブ中、私の曲を一緒に歌ってくれたりもするんですよ。言葉が通じなくてもアニメと音楽だけでコミュニケーションがとれるって素敵なことです。握手会の時などは、日本語で話しかけてくれる参加者さんもいて、どうやって学んだのか聞くと「アニメで学んだ」って。私の場合、英語で映画を見ても英語を覚えられないと思うんです。ほんと、アニメに対する熱意を感じますね。ライブ中のノリは国によってちがいます。インドネシアをはじめアジアは日本に似てますよ。サイリウムを持参してたり、「次で最後の曲になります」って言うと「えー!!」って返ってきたり。私、その国の言葉じゃなくて、日本語で言ってるのに(笑)。面白いですよね。
-最後に、春奈さんの今後の夢や目標をお聞かせください。
春奈るな デビュー当時から心がけているのが、見せ方や音楽面で常にギャップを感じてもらうことです。色んな世界観のアニメがあって、それに合わせた音楽がある。そんなアニソンの多種多様な世界観を表現し、それを皆さんに見てもらえたらいいなと思います。
-本日は、ありがとうございました!
春奈るな こちらこそ、ありがとうございました。私はこの後また、秋葉原に戻ります!
-いってらっしゃいませ(笑)。