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次世代歌姫・春奈るなさんインタビュー(前編)-週5で秋葉原通い、その目的は?

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■「あいつ、オタクなんだぜ」-避けられた中学時代

-まず、デビューまでの経緯をお聞かせください。

春奈るな 幼稚園の時に見ていた「美少女戦士セーラームーン」でアニソンに興味を持ち、小学6年生の時にハマッた「神風怪盗ジャンヌ」がきっかけでアニメ好きになりました。ゴスロリファッションに関しては、「D.Gray-man(ディーグレイマン)」のロード・キャメロットにすごく憧れて、彼女の服装を調べたところ「ゴスロリ」というジャンルの服で、原宿で売っているのを知って、買いに行ったのを機にどっぷり浸かっています(笑)。

-アーティストのほか、モデルとしても活躍されてるんですよね?

春奈るな そうです、そうです。高校2年生の時に表参道でファッション誌「KERA」にスカウトされ、モデルとしての活動をスタートしました。それと並行してアニソン限定オーディション「第4回全日本アニソングランプリ」を受けたところファイナリストに残ることができ、今の事務所に声をかけてもらってアニソンシンガーとしてのデビューが決まりました。

-小学6年生でアニメ好きになったということですが、周りにアニメ好きな友達はいましたか?

春奈るな いやー、少数派でしたね。私がオタクに目覚めた小学6年生~中学1年生にかけての時期って、ちょうどテレビで「電車男」が放送されて、オタクが世間から認知され始めたタイミングだったんですが、オタクを受け入れる人と受け入れられない人は、はっきり分かれていました。中学校では「あいつ、オタクなんだぜ」って避けられたりもしました。男子生徒の風当たりがけっこう強く、最初は「なんでこんなふうに言われなきゃいけないんだろう」「アニメが好きだって言うのをやめたほうがいいんじゃないか」と思ったんですが、アニオタを辞めることはできず…(笑)。なので、クラスメートに漫画やアニメをオススメしてアニオタを増やしていくような活動をじわじわやっていました。その甲斐あってか、漫画の話ができる友達が多少増えましたね。

-共通の話題があると相手との距離も縮めやすいですよね。

春奈るな 初めて会った相手でも、好きな作品がかぶっているだけで前から知り合いだったみたいな感覚になっちゃいますよね。アニメって偉大です。海外に行っても言えることですが、アニメのキャラクターの名前だけでコミュニケーションが取れますし。

-アニオタとモデルって共存できますか?

春奈るな KERA」のモデル仲間はオタクな子がたくさんいるので、撮影の合間とかはファッションの話よりもアニメの話をしていることが多いですよ。それに、アニメをベースにしたモデルとしての見せ方というか、例えば、モデルのお仕事中にキャラクターっぽい衣装を着ているときは、そのキャラクターになりきってみたり、アニメのキャラクターを想像することって表現方法の一つでもあると思うんです。なので、アニメを見ていることがモデルの仕事に役立ったりもしていますね。

■初めての秋葉原&コミケは中1-「デジャブを感じた」

-ところで、しょっちゅう秋葉原にいらしているとか。初めて秋葉原に足を踏み入れたのはいつ・誰と・なんのためにでした?

春奈るな アニメイト限定販売の「鋼の錬金術師」のグッズを買いに、中学1年生の時に友達と一緒に来たのが初めてです。びっくりしましたね!他の街では、歩きながらアニメの要素を探すのって大変だったんですが、秋葉原はどこを歩いてもアニメだらけ。自然とアニメが目に飛び込んでくるので、それが幸せでした。ちなみに、私、その年にコミケ初参加を果たしまして。

-早っ!初コミケ、どうでした?

春奈るな デジャブを感じました。なんていうか、すごく懐かしい感じ。前世もオタクだったんじゃないかなって。だから、今も昔もコミケが大好きです!人ごみも暑さも寒さもまったく気にならない。それすらも楽しいです!目当てのサークルさんがいるので、ネットやpixiv(ピクシブ)で情報を調べまくって、自分でサークルリストを作って、買ったパンフレットに印をつけて始発で行って、回るんですよ。

-準備万端ですね(笑)。

春奈るな コミケに参加する時は、アーティストの春奈るなじゃなくて、単なる腐女子です(笑)。

-秋葉原の話に戻りますが、最近ではどれくらいのペースで秋葉原に来てるんですか?

春奈るな 多い時は週5で来ています。

-ほぼ毎日じゃないですか(笑)。

春奈るな そうなんです(笑)。もし、街で見かけたら気軽に声をかけて欲しいですね。たまに「本当に秋葉原に来てるんですね」とか言ってくれる方がいるんですけど、めちゃくちゃうれしいです!「あっ、友達増えたわぁ」って。

-週5回も秋葉原に何しに来てるんですか?

春奈るな 見るものは決まってるんですよ(笑)。レンタルショーケース!すっごい好きです。あれって定期的に商品が入れ替わるじゃないですか。それが気になっちゃって。私、放送が終わった後に作品を好きになったりするんで、リアルタイムでグッズが買えないんですよ。レンタルショーケースには、そういう放送が終了した過去の作品のグッズがあったりするので、それをチェックしています。あとは「イエローサブマリン」でトレーディングカードを物色したり。

-トレカもやるんですか?

春奈るな いえ、やらないです。集めています。私、収集癖があって…。好きなキャラクターのカードは、同じカードでも10枚~15枚くらい集めないと気が済まないんです。持ち歩く用と、家にストックしておく用とか大量にないと。いつでも手元にないとダメなんです。私の場合、好きなキャラクターが描かれたカードとかポスターを見ると、それ自体がキャラクター本人だっていう感覚に陥っちゃうんです。だから、部屋にポスターとかを貼ってると見られてる感じがして居づらいんですよ。自分の部屋なのに…。

-くつろげないじゃないですか(笑)。

春奈るな くつろげないんですよ!恥ずかしくて着替えができないんです!末期症状ですね(笑)。自分の部屋に置くのはパソコンくらいにしようと思うんです。思うんですけど、やっぱりポスターを貼っちゃって、着替えは隣の部屋でしているっていう(笑)。完全に自己満足なんですよね。

-今、熱を上げてるキャラクターは誰ですか?

春奈るな スマートフォン向け恋愛カードゲームにハマっているんですが、それに出てくるキャラクターです!この子をすごく推しています。闇をもったツンデレ…ひどいツンデレですね。ツンツンツンツンツンデレみたいな感じの子なんですが、またそこが可愛くて…。母性本能をくすぐられます。尽くしたくなっちゃう。

-元々、ツンデレキャラが好きなんですか?

春奈るな 悪そうなキャラというか、ダークサイド寄りのキャラがすごく好きです。アニメとか見ていても主人公じゃなくて敵キャラとかを好きになるんですよ。なので、好きなキャラは基本死んじゃうんです…。

■アーティストになっていなかったら?-「コトブキヤの店員さん!」

-妄想が趣味とお聞きしたのですが、秋葉原を絡めた妄想をしたことはありますか?

春奈るな いつもそうなんですが、どこかにアニメキャラがいるんじゃないかっていう妄想と理想を抱きながら街を歩いていますね。例えば、「あの車の中に好きなキャラクターが乗ってるかもしれない」とか考えながら街を歩くと、すっごく楽しいですよ!秋葉原はアニメの情報がたくさん飛び込んでくるんで、妄想しやすいです。最近では、街中で乙女ゲームのキャラを見かけることが増えましたけど、照れますね。「あ!見られてる…」みたいな(笑)。

-では、秋葉原でデートをするなら誰とどこに行きます?

春奈るな エイルちゃん(=藍井エイルさん)を「GUNDAM Cafe(ガンダムカフェ)」に連れて行きたいです。ガンダムとザクをモチーフにしたお手洗いとか、すっごく面白いですよね!ロボットアニメの素晴らしさを体感することができるのでオススメです。「ガンダムカフェ」の後は「アニメイト秋葉原」に行って、自分たちのCDを探して、アニメグッズも買って。で、次に行くのは「まんだらけコンプレックス」。あそこって、幅広い年代のアニメグッズを取り扱っているので、色んな人が楽しめるお店ですよね。その後はカラオケでアニソンを歌ったり、自分たちの歌を歌いっこしたり。で、帰り際にゲーセンに立ち寄ってクレーンゲームをしたり、プリクラを撮ったりしてバイバイかな。

-春奈さんにとって秋葉原ってどんな街ですか?

春奈るな 家です!家より安心するかもしれません。ずーっと居たい場所です。住みたいくらい!秋葉原に住めたら絶対幸せですよね。

-ちなみに春奈さん、アーティストになっていなかったら何になっていたと思いますか?

春奈るな 「コトブキヤ秋葉原館」の店員さん!!

-即答ですね(笑)。

春奈るな 「コトブキヤ秋葉原館」、大好きです。あそこって、アニメグッズが豊富なのはもちろん、陳列がすごくお洒落なんですよ。そこに惹かれて「コトブキヤ秋葉原館」の求人情報を調べたことがあったんですが、当時、募集要項の年齢条件が満たなくて断念したんです…。なので、いつか「コトブキヤ秋葉原館」で働いてみたいですね。あのロゴ入りの緑のポロシャツを着て(笑)。

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