全国「おたく」人口分布、明らかに-太平洋ベルト地帯で減少傾向に

画像=全国おたく人口分布図

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 秋葉原でオフ会などを開催している「『おたく』専門ソーシャルマッチングサービス『おたくま』」(運営=シー・エス・ティー・エンターテインメント)は8月28日、「日本全国おたく統計データ 8月版」を発表した。

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 同データは、4月27日~8月8日の約3カ月間に登録のあった9,000人の会員を対象に集計したもの。今回発表されたのは「全国おたく人口分布図」と、「おたくま」に登録できるおたく趣味14ジャンルの中から登録数上位3ジャンルにスポットを当て、それぞれ男女別で最も登録の多かった「ワード」の2種。

 「全国おたく人口分布図」では、5月の前データ発表時に比べて北海道・東京・大阪・福岡など大都市を中心に人口が減少。そうした「おたく」人口の減少した地域を「太平洋ベルト」と呼ばれる工業地帯に当てはめると、エリアの大半が重なることが判明。減少率上位は静岡(-0.6%)、愛知・大阪・兵庫(-0.5%)、神奈川(-0.4%)。一方、増加した地域は千葉・埼玉・茨城などが人口の上昇傾向にあったという。

 ワードランキングでは、女性の場合、1位に国を擬人化した「ヘタリア」がランクイン。10位には「ヘタリア」の作者「日丸屋秀和」もランク入りしていることから、同社では「おたく属性をもつ女性陣には『ヘタリア』が圧倒的支持を受けていることがわかる」と分析している。男性では、商業大手タイトルを抑えて、同人サークル・上海アリス幻樂団の「東方Project」が1位を獲得。上位3ジャンル(ゲーム、アニメ、漫画)の詳細ワードランキングは同サイトで確認できる。

 同社広報担当者は「全国おたく人口分布図」から「一般では『おたく』には無縁とも呼ばれるこの大不況。これまで表立って取り上げられることのなかったその影響も、実際は工業地域からの人口減少は少なからず『おたく』たちの消費傾向に影響を及ぼしているのでは」と分析。加えて、「ワードランキング」については「男性のランキングでは、Xbox360や水樹奈々など固定の名称を登録する人が多く、男性の場合、作品名やメーカー名などネームバリューにとらわれることなく『好きなことが好き』という強い意志で選択している特徴が見受けられる」と話している。

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