凸版印刷(千代田区神田和泉町)は5月17日、「高額アイテムに関する購入実態調査」レポートを発表した。
今回同社は、全国の一般男女2万人を対象に食品や日用雑貨など8カテゴリ24アイテムの高額商品購入に関するインターネット調査を実施。これらのアイテムの高額商品購入者像や、購入スタイルについて調べた。
結果、独自の判断基準に従って高額商品を購入する人々の特徴が判明。同社では、メリハリのある消費活動(特定の商品に限って高額なものを購入)をする人を「メリハリッチ」と命名。アイテムごとに購入者のプロファイリングを行い、生活スタイルや購入者像を明らかにしたとう。
今回の調査結果のトピックスとして同社は、1万円以上の化粧水を購入した人は、世帯年収300~500万の非富裕層が少なくないこと、買い物行動では「衝動買いしやすい」、「新しいもの、変わったものを試しに買うことが多い」、「あまり人が使っていないものにも惹かれる」一方で「古いものでも使えるうちは使う」という特徴があったことを上げている。また、価格妥当意識は、「高い」と感じている反面、次回も同価格帯で購入する意向が高い傾向があり、商品への納得感がうかがえたとも。
今後も同社は、消費動向調査を継続実施。高額商品の購買を明確にして、新たなマーケティング戦略立案の基礎資料として活用するほか、調査結果をまとめたダイジェストレポート「INSIGHTS(インサイツ)special number」を顧客企業などに配布していく予定だという。