秋葉原にある芳林公園(千代田区外神田3)で11月6日、移動動物園が展開された。主催は昌平こども会。
同園にはハムスターやウサギ、ヒツジ、ヤギなどが現れ、来場した子どもたちは「かわいい」「ふわふわ」「温かい」など思い思いの言葉を口にしながら、動物に触れていた。併せて、ポニー乗馬体験も提供。スタッフに引かれながら走るポニーの背中にまたがり、笑顔を見せる子どもたちの姿が見受けられた。
同地区で初の試みだという同企画について、昌平こども会・丸尾会長は「動物たちの優しい目を見て、生き物を愛でる心を育んでもらいたいと開催した」と話す。「昭和30年の初めごろは秋葉原の真ん中に神田市場があったことから、このあたりでも荷物を引く馬や牛が往来し、動物たちを見て触れる子どもたちがたくさんいたが、時代が変わり今ではその光景は見ることができなくなった」と当時を振り返る。「動物園などに行けば、この程度の経験はできるかもしれない。けれど、自分の家の近くの公園でこういう経験ができるということに今回の移動動物園の意義があるのでは」とも。
今後については、「地域の大人の責任としても、情操教育の面から見ても、機会があれば開催していきたい」と話す。