近畿日本ツーリスト(千代田区神田松永町)は7月6日、KNTツーリスト店頭でCD「あすという日が」の販売を始めた。
同CDは、仙台市立八軒中学校吹奏楽・合唱部による同名の合唱曲など3曲を収録したもの。
八軒中学校は吹奏楽・合唱ともに強豪校で、今年も3月19日に行われる全国大会へ出場する予定だったが、被災。出場を諦め、ボランティアとして被災者のケアに追われる中、生徒たちに芽生えたのが「自分たちは何ができるのか。自分たちにできることから行動していこう」という気持ちだったという。
それを受け、生徒たちは3月19日に、被災者の了解を得て、「あすという日が」という歌を避難所になっている格技場で歌った。その映像が動画共有サイト「ユーチューブ」にアップされ、口コミで広がり、テレビや新聞で取り上げられる回数も増加。同校協力の下、被災者と地域の復興を歌の力でサポートする応援プロジェクトとして「SING ALL JAPAN」も発足し、今回CD化が決定した。
近畿日本ツーリストは「少しでも多くの善意を仙台に届けるための一助になればと思い、店頭専門店であるKNTツーリストでのCD販売を決定した」という。
価格は1,000円。CDの制作・流通経費などを除いた収益は、仙台市を中心とした公共団体に寄付される。