凸版印刷(千代田区神田和泉町1)は3月11日、東日本大震災デジタルアーカイブサイトを7日に開設したと発表した。
総務省「東日本大震災アーカイブ基盤構築事業 デジタルアーカイブ構築・運用に関する実証調査」(以下、実証調査)の請負先に同社が選定され、日本総合研究所協力の下、インフォコムと進めている同取り組み。同日開設した「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)」との連携も図る。
「東日本大震災アーカイブ基盤構築事業」は、総務省と国立国会図書館が連携し、東日本大震災に関する記録・記憶・資料などを収集・保存し、誰もがアクセスできて活用できる仕組みを提供することで、国内外に情報を発信するためのもの。
一方、同実証調査は、東日本大震災に関する記録・記憶・資料などの保存と活用を目的とするシステム「東日本大震災アーカイブ」を構築するため、被災地などで東日本大震災に関するデジタルアーカイブを構築・運用する際の課題を抽出・検討し、同アーカイブの構築に反映させるほか、東日本大震災に関する記録・記憶・資料などを収集・保存・公開する体制整備の推進を図ることを目的に実施している。
今回サイトをオープンしたのは、青森、岩手、宮城、福島の被災地4県の以下5サイト。「あおもりデジタルアーカイブシステム(青森)」「陸前高田震災アーカイブNAVI(岩手)」「みちのく震録伝(宮城 東北大学)」「河北新報 震災アーカイブ(宮城 河北新報)」「東日本大震災アーカイブFukushima(福島)」。
これらのサイトでは、自治体、マスメディア、大学、企業など各方面の協力を得て収集された東日本大震災に関わるあらゆる記録・記憶・資料などを電子化して公開中。誰でもアクセス・閲覧可能だ。