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神田祭を前に3331で特別企画展-現代に伝える江戸の「粋」

山車人形「熊坂」。頭部は1765年に、それ以外の部分は関東大震災以降に作られたという

山車人形「熊坂」。頭部は1765年に、それ以外の部分は関東大震災以降に作られたという

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 3331 Arts Chiyoda(千代田区外神田6)で現在、特別企画展「祭礼図巻にみる江戸の粋『江戸っ子だってねぇ』『神田の祭よっ』」が開催されている。

神田明神祭礼図巻イメージ

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 9日から始まる神田祭に合わせて企画された同展。五軒町町会のみこしや子どもみこし、同施設が位置する外神田町会の外神田連合十二町会協力の下、祭りに欠かせないはんてん、弓張ちょうちん、手拭いを展示。

 神田祭の起源を知る資料や昭和初期の祭りの映像、能の演目「熊坂」に登場する伝説の大泥棒・熊坂長範をかたどった千代田区指定有形民俗文化財の山車人形「熊坂」なども展示している。

 中でも、4月に千代田区指定有形民俗文化財に指定された江戸時代の神田祭の様子を描いた「神田明神祭礼図巻(かんだみょうじんさいれいずまき)」については、全3巻・全長約44メートルを高性能スキャンマシンでデジタル化し和紙に出力。複製を一挙に紹介する。

 同展広報担当者は「街全体に活気と熱気があふれる中、お祭りを通して江戸の下町文化や神田エリアの歴史と粋の精神をより多くの方に見て、感じて、楽しんでいただければ」と話す。

 神田に40年近く勤務し、建築の設計を生業としながらライフワークとして画業を続けている木下栄三さんの作品展「神田日和」も同時開催。時代に沿って町・物の姿を独特なタッチで伝える作品100点以上を展示している。

 開催時間は12時~19時(神輿宮入の12日は~20時)。入場無料。5月19日まで。

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