フラワー・ロボティクス(港区)は4月16日、アーツ千代田3331(千代田区外神田6)で「RoboCup 2015 International Competition & Symposium(以下、ロボカップ2015)」について発表会を開催した。
「ロボカップ」は、「2050年にサッカーの世界チャンピオンチームに勝利する」自律型ロボットのチームをつくるのを目標に、ロボット工学と人工知能の融合・発展に関する研究を進めているプロジェクト。RoboCupFederationと世界の国・地域のロボカップ委員会により世界大会を実施している。
現在では、サッカーのほか大規模災害へのロボットの応用として「ロボカップレスキュー」、家庭や職場など身近な環境でのロボットの活用を目指す「ロボカップ@ホーム」、次世代の担い手を育てる「ロボカップジュニア」なども組織されている。
今回同社は、7月17日~23日に中国で開催されるロボカップ2015世界大会のグローバルパートナー(スポンサー)に就任。創業から「ロボットを日常の風景にする」ことをビジョンに掲げ、ロボットの企画・設計・開発・販売を行ってきたほか、同社の松井社長がロボカップ出場経験のあるロボット開発者で、研究から産業へと転身した開発者が後進のサポートをすることに、スポンサーを担う意義があると説明。同大会を支援することでロボット業界の活性化に貢献し、ひいてはロボットが日本の産業に好影響を与える存在となるための支援を行いたいとしている。
また、「人の暮らしに馴染(なじ)み、社会に求められ、受け入れられるものをつくる」という思想がロボットエンジニアに浸透することを期待し、デザイン性を評価する「RoboCup Design Award(ロボカップデザインアワード)」を提唱・新設。「同大会のルールに従ったシンプルで機能的、バランスの取れた設計となっているか」「チームのアイデンティティーを表現しているか」を、RoboCup Federationとフラワー・ロボティクスから選任した担当者が評価する。