凸版印刷(千代田区神田和泉町1)は2月28日、大分フットボールクラブ(大分県大分市)が運営する「大分トリニータ」の2007年Jリーグ公式戦ホームゲームのシーズンパスに、同社のICタグチケットが導入されると発表した。
ICタグを用いた新しいシーズンパスは、入場の際にリーダー、ライターにかざすことでチケットに電子的に入場履歴を残すことができるのが特徴で、入場管理がより正確に行えるほか二重入場や不正入場の抑止・防止にもつながることから、今シーズンよりICタグチケットが採用されることになったという。
大分トリニータのホームグラウンドである九州石油ドームは多目的スタジアムのため、試合ごとにリーダー、ライターの設置・撤去を行う必要があったが、同チケット運用システムはトッパン・エヌエスダブリュ(文京区)が開発した「ユニファイドリーダライタ」を利用し、試合の前後に管理端末(PC)とリーダー、ライター間のデータ転送を行うもので、電源を確保できる場所であればリーダー、ライターの設置が可能で、すべてのゲートをネットワークでつなぐ必要がなく設営・撤去の負荷が軽減される。
今後、大分トリニータは蓄積されたサポーターの入場履歴などの情報をメールサービスやファンサービスにも活用していく予定。一方、凸版印刷ではこれまで培ったICタグシステムの運用ノウハウを元に、今後もさまざまなソリューションを展開、提案していくという。