江戸の華「神田祭」、始まる 200基のみこしが神田明神へ

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 神田明神(千代田区外神田2)を中心とした「神田祭」が5月11日、始まった。

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 神田祭は江戸の伝統を受け継ぐ日本三大祭の一つとして知られている。今年は2年に1度の大祭の年。

 11日19時、白装束を身に着けた神職が本殿から三柱の御神霊(みたま)を鳳輦(ほうれん)・みこしに遷(うつ)す厳かな神事「鳳輦神輿遷座祭」が神田祭の始まりを告げる。

 翌12日は、氏子各町会の神酒所にそろいのはんてん・浴衣を身に着けた氏子が参列する「氏子町会神輿神霊入れ」。神田明神の神職の奉仕による神事の下、御神霊が108町会のみこしに遷(うつ)る。

 13日には、氏子の町を守る神々が乗った鳳輦・みこしなどが神田・日本橋・大手・丸の内・秋葉原を1日かけて巡行し、氏子町会をはらい清める「神幸祭」が開催。日本橋から「曳物(ひきもの)」と呼ばれる巨大なはりぼてなどが印象的な「附(つ)け祭」も加わって行列に華を添える。

 14日は「神輿宮入」。各連合・町会の大小200基を超えるみこしが神田明神宮入参拝を目指し出発。境内には朝から晩まで氏子自慢のみこしが宮入参拝し、境内が人で埋め尽くされる。一方、秋葉原では宮入参拝を済ませたみこしが、みこし振り(みこしを振り動かすこと)を展開する。

 15日と16日は、境内の特設舞台で金剛流薪能が披露される明神能「幽玄の花」(15日)と表千家家元により濃茶と薄茶がたてられ御神前に奉納される「献茶式」(16日)が開かれる。

 17日には、神田明神の1年で最も重要な神事「例大祭」が執り行われる。氏子各町代表参列の下、日本の平和と安全そして氏子の幸せを祈念する。

 このほか今年は、「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール」や「ご注文はうさぎですか??」とコラボ。限定グッズなども販売している。

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