日本AMD(新宿区)が5月14日に発表したGPU「Radeon HD 2000」シリーズの上位モデルとなる「Radeon HD 2900XT」を搭載したPCI-Express x16対応ビデオカードが、今週から秋葉原でも一斉に発売された。
「Radeon HD 2000」シリーズは、開発コード「R600」シリーズと呼ばれてきたAMD(ATI)の新世代GPUで、今回発表されたシリーズは、ディスクトップPC向けのハイエンド「Radeon HD 2900 XT」、ミッドレンジ「Radeon HD 2600 XT/PRO」、バリュー「Radeon HD 2400 XT/PRO」の3シリーズと、ノートPC向けの「ATI Mobility Radeon HD 2600」、「ATI Mobility Radeon HD 2400」、「ATI Mobility Radeon HD 2300」の3シリーズがラインアップ。「ATI Mobility Radeon HD 2300」以外は統合型シェーダーユニットを搭載し、DirectX 10で採用されるシェーダーモデル4.0に対応している。
今回のRadeon HD 2000シリーズは、「Xbox 360」に採用された「Xenos」をベースに開発した「第2世代の統合型シェーダーユニット」を実装しており、ハイエンドモデルの「Radeon HD 2900 XT」には320個が搭載されている。
動画高画質支援では「Avivo HD」を採用、新規開発されたUVD(Unified Video Decoder)エンジンを組み込んでおり、従来は符号化処理をCPUで行っていたのをGPU側の専用エンジンで処理できるようになっている。また、UVDではH.264に加えてVC1の再生もハードウエア処理できるという。