秋葉原エリアなど都内4カ所で現在、「TOKYO BENCH PROJECT 2021」が展開されている。
ベンチを設置することでエリア一帯の回遊性と日常的なにぎわい性を高め、人々の消費行動や健康度、コミュニティーの醸成を押し上げようと取り組む同プロジェクト。グランドレベル(墨田区)が2017(平成29)年に始動した。これまで、神田、京橋、田町などで行ったベンチの恒常的設置を前提とした社会実験やベンチのオリジナルデザインと販売、ベンチ設置を軸としたまちの再生事業などを各地の団体、市民とともに推し進めている。
グランドレベルは今年、2年に一度開催する国際芸術祭「東京ビエンナーレ」にアーティストとして参加。会期中、秋葉原・丸の内・大手町・京橋に「人・まち・アート」をつなぐベンチを計44台設置している。
秋葉原エリアは「アーツ千代田3331」の赤いベンチ17台。同ベンチは2019年の「東京ビエンナーレ」プレイベント開催時に約1カ月間、京橋の「東京スクエアガーデン」ビル前に設置した後、アーツ千代田 3331に移設した。通常のベンチの2倍の大きさという「ビッグベンチ」もアーツ千代田3331のテラスに設置している。
東京ビエンナーレの有料チケット所持者は、ベンチに関するストーリー解説「ベンチラジオ」をそれぞれの場所で聞くことができる。
9月5日まで。