凸版印刷、「宋版漢書慶元刊本」をデジタルアーカイブ化

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 凸版印刷(千代田区神田和泉町1)は、国重要文化財「宋版漢書慶元刊本(そうはんかんじょけいげんかんぽん)」の高精細デジタルアーカイブを完成。8月11日より、松本市で開催されている「国重要文化財『宋版漢書慶元刊本』の世界-松原葆齋(まつばらほうさい)の足跡」展で公開している。

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 「宋版漢書慶元刊本」は中国の三大史書(史記・漢書・後漢書)の1つで紀元前206年~紀元後8年を扱った正史。中国の南宋時代・慶元年間(西暦1195~1200)に出版されたことから、慶元刊本と呼ばれている。同書は文化庁と中国の北京図書館、松本市所蔵の3組しか現存していない文化財で、1980年に国の重要文化財に指定された。

 今回のデジタルアーカイブ化は、松本市制100周年の記念事業の一環として、所蔵する国重要文化財「宋版漢書慶元刊本」の影印本の出版を計画していた同市に対し、凸版印刷が研究者向け影印本(DVD)、研究用データベースのほか、広く市民に公開することが可能な解説コンテンツ(専用端末版・インターネット公開版)を制作することを提案。それが評価されたことで実現したもの。

 展示会の開催期間は8月26日までで、解説コンテンツは展示会終了後も松本市の文化施設で視聴することができる。

凸版印刷

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